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調布・国の登録文化財「めぐみ荘」が特別公開 白百合女子大学敷地内で

「めぐみ荘」外観

「めぐみ荘」外観

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 白百合女子大学(調布市緑ヶ丘1)で10月28日・29日、国の登録有形文化財「めぐみ荘」が特別公開される。

中ノ間、奥の下座敷の様子

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 めぐみ荘は伊豆修善寺で名主や代官を務めた菊池家の主屋で、津村順天堂(現ツムラ)の創業者・津村重舎が譲り受け、1930(昭和5)年に当時「津村薬用植物園」だった現在の同敷地に移築。2014(平成26)年に国の登録有形文化財に指定された。

 江戸時代後期から明治時代前期に建てられたと推定される希少な大型民家で、大戸を入ると広い土間、見上げると一抱えもある大黒柱と太い梁(はり)が高い桟瓦ぶきの屋根を支えている。校舎建築のため曳屋(ひきや)によって場所を移されているが、現在も大学施設として華道部や茶道部のクラブ活動などで利用されている。

 今回の特別公開は東京都教育委員会主催「東京文化財ウィーク2025」の一環として行うもの。事前申し込みは不要で見学できる。

 同校広報担当者は「この機会にぜひ、緑豊かなキャンパス内にある国の登録有形文化財『めぐみ荘』を内外からご覧いただきたい。公開に先立って開催される学園祭『白百合祭』(10月25日・26日)では、大日本茶道学会と裏千家の茶道部が『めぐみ荘』で茶会も開くので、こちらもお楽しみいただければ」と話す。

 特別公開時間は両日共、1回目=10時~12時、2回目=13時~15時。入場無料。入場は大学東門から。

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