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調布・深大寺の植生復活プロジェクト 日の当たる清流へ

「深大寺の植生復活プロジェクト」で整える小川

「深大寺の植生復活プロジェクト」で整える小川

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 深大寺(調布市深大寺元町5、TEL 042-486-5511)で11月15日、「深大寺の植生復活プロジェクト 日の当たる清流を復活させ、ホタルが集まる場所にしよう!」が開催される。

「東京の名湧水57選」に選定されている「深大寺不動の滝」

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 関東屈指の古刹(こさつ)である同寺は古くから豊富な湧水に恵まれ、現在も複数の場所から水が湧き出ている。不動堂の横にある「深大寺不動の滝」は、「東京の名湧水57選」に選ばれている。深沙(じんじゃ)大王堂の北側にあった池は2013(平成25)年に改修され、本来の姿である湧水と清流が復活した。今は3カ所から湧き出る水が透き通った小川となり流れている。

 併せて、同寺では周辺住民と共にホタルの復活を目指して、2006(平成18 )年から水質や土壌の改善を進めてきた。専門家の協力も得て、2012(平成24)年には自然繁殖したゲンジボタルを確認している。

 当日は応募した参加者と清流の形を整えて、周囲に繁殖する外来種の剪定(せんてい)を行う。かつて小川周辺に多数のモミジが植えられた時期があり、成長と共に光が差し込みにくくなって周辺の植生環境(フロラ)に悪影響を与えた。今回の作業で武蔵野の雑木林らしい植生に戻しながら、日の当たる清流にする。清流に生育するカワモズクの保護・保全を行い、将来的にはホタルが集まり、希少なヒカリモも近くで観察できる環境づくりを目指す。

 深大寺で広報を担当する大川志保さんは「今回のプロジェクトがきっかけとなり小さな作業を積み重ねることで、やがてたくさんのホタルが舞う気持ちのいい環境になれば。そうした願いを込めて皆さんと一緒に作業を行いたい」と話す。

 現在、活動に参加する人を募集している。活動には子どもも参加できる(小学生以下は保護者同伴)。専門家から深大寺エリアの自然環境について話を聞いた後1時間ほど、スコップなどを使って手作業で水路をきれいにする。大川さんは「親子で一緒に作業することで環境を考えるきっかけになったり、深大寺の自然について学ぶ機会になったりすればさらにうれしい」とも。

 開催時間は10時30分~12時。参加無料。専用フォームで11月3日まで受け付ける。

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