調布市役所の前庭にある早咲きで知られる「河津桜(カワヅザクラ)」が咲き始め、道行く市民の目を楽しませている。
同所の桜は、今から約20年前の2005(平成17)年12月、同市の「市政50周年」を記念して、「緑と花の祭典実行委員会」から寄贈されたもの。植樹の背景には、同所の桜の原木がある静岡県河津町の河津温泉旅館組合と同市が2006(平成18)年に「調布市いやしとふれあいの旅事業協力協定」を結ぶことが予定されていたことから、その友好のシンボルとしてこの地に根を下ろすこととなった。
河津桜の最大の特徴は、ソメイヨシノよりも一足早く開花し、濃いピンク色の花弁を咲かせること。早咲きの「大島桜(オオシマザクラ)」と「寒緋桜(カンヒザクラ)」の自然交配種と推定されている。
例年より暖かい日が続いた影響か、今年は1月下旬からつぼみが膨らみ始め、開花も確認された。2月上旬には雪が舞う場面もあったが、現在は鮮やかな濃いピンクに色付き始め、2月末ごろに見頃を迎える。
足を止めていた同市在住の男性は「市役所で河津桜が見られることを初めて知った。一足早い春の訪れを感じる」と笑顔で話していた。