国立天文台でイベント「三鷹・星と宇宙の日」-今年は2日間に拡大

国立天文台・東京大学天文学教育研究センター・総合研究大学院大学で催される「三鷹・星と宇宙の日2010」ポスター

国立天文台・東京大学天文学教育研究センター・総合研究大学院大学で催される「三鷹・星と宇宙の日2010」ポスター

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 国立天文台・東京大学天文学教育研究センター・総合研究大学院大学(三鷹市大沢2)で10月22日・23日、イベント「三鷹・星と宇宙の日2010」が開催される。

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 観測施設や研究棟の一部を公開して最新天文学と研究成果を紹介する同イベント。2008年まで「三鷹地区特別公開」の名で開催していたが、昨年「三鷹・星と宇宙の日」と一新。今年は天体観望会の機会を増やすことを目的に開催日を2日間に拡大する。

 今年のメーンテーマは「遠くの太陽、近くの星」。太陽・月・星のそれぞれにスポットを当て天文学者が分かりやすく解説する講演会を開く。講師とタイトルは、常田佐久国立天文台ひので科学プロジェクト教授=「太陽が犯人?」、佐々木晶国立天文台RISE月探査プロジェクト教授=「探査機が明らかにする『月』世界:『かぐや』から将来へ」、田中培生東京大学大学院理学系研究科准教授=「赤外線で探る大質量星の姿」。

 今年完成したばかりのALMA(アルマ)棟では、ALMA計画や電波天文学についてミニ講演会とパネル展示などを行う。天文情報センターアーカイブ室が整備を進めている太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)の内部も1日限定で初公開。普段は外観のみの常時公開施設だが、23日は解説係が案内する内部見学ツアーを予定(各回15人ほど10~15分間、当日の天候・参加人数・その他の要因によって内容変更の可能性あり)。

 天文台歴史館(大赤道儀室)では、同台図書館が所蔵している「天地明察」関連貴重書の実物を展示する(普段の常時公開では複製を展示)。同書は今年の本屋大賞を授賞した江戸時代の暦を題材にした小説で、作品に登場する人物の言葉を引用しながら当時の暦や算学書などを紹介する。

 広い敷地内の各所で普段は見学できない施設や研究装置を公開し、スタンプラリーや工作コーナーなど子どもが楽しみながら星や宇宙に親しむイベントも用意。天候が良ければ第一赤道儀室で太陽の観察と黒点のスケッチ、口径50センチ公開望遠鏡で昼間の金星や1等星を観望し、夕方から望遠鏡メーカーや団体の協力による天体観望会を開く。

 開催時間は、22日=16時~19時(入場は18時まで)、23日=10時~19時(入場は18時まで)。入場無料。

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