調布市文化会館たづくり（調布市小島町2）で2月22日・23日、日活芸術学院（染地2）演技科の卒業公演「グローブ・ジャングル」が行われる。

　同公演は鴻上尚史さんがシナリオを書いた作品で、演出は文学座の望月純吉さん。インターネット時代を象徴するシステムやテクノロジーをモチーフにしながら自分と他者の関係を追うストーリーで、日活撮影所の中にある映像総合専門校の特色を生かし、映像科の生徒が携わった映像を劇中に上映するなど同校らしい演出も見どころだという。望月さんは生徒に「2年間で学んだ力を発揮して、通過点としての自分を大事にしながらみんなで協力してエネルギッシュに表現してほしい」と指導する。

　出演する2年生の星野賢一さんは「見てくれるお客さんに作品のメッセージをしっかり伝えられるよう、これまで学んだ集大成を披露したい。将来は舞台俳優になって『良い作品を作るのに欠かせない駒だ』と認められるような役者になりたい。劇中のダンスで使う小道具は自分が作ったのでぜひ見てほしい」と話し、佐藤睦さんは「学校では年齢も出身地も違うさまざまな人が集まり、人間的にも多くの刺激を受けた。卒業後は映画やドラマで活躍できる女優を目指したい。今公演では2年間の私たちの成長を見てほしい」と自信をみせる。

　24日は同じ会場で、映像科の生徒による「2年次製作作品と卒業製作作品発表」を行う。同科は監督・プロデューサー・撮影・照明・録音・編集・美術・スクリプターなど技術スタッフを育成するコースで、生徒がグループに分かれて制作した7作品を上映する。

　開催期間中の3日間と調布映画祭の行われる3月2日～6日、同館ロビーで特殊メークコースの作品も展示。

　卒業公演の開演は14時30分と19時。映像作品発表会の上映は15時～、18時30分～。特殊メーク作品展示は14時30分～21時（最終日のみ19時まで）。入場無料。