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調布・白百合女子大で被災者支援の取り組み-入学試験料・入学金を免除

マスール・キティ・ボランティアの皆さん。左から小関智美さん、田代晴香さん(代表)、松岡まり奈さん、高橋愛実さん、鈴木梓紗さん

マスール・キティ・ボランティアの皆さん。左から小関智美さん、田代晴香さん(代表)、松岡まり奈さん、高橋愛実さん、鈴木梓紗さん

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 調布市の白百合女子大学(調布市緑ヶ丘1 TEL 03-3326-5050)は、東日本大震災で被災した同大入試希望者・入学者を対象にした入学金・授業料などの特別措置や、学生による被災した姉妹校への復興支援活動に取り組んでいる。

マスール・ハローキティ・マスコット(800円)(関連画像)

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 今年3月以降、東日本大震災で被災した入学者に「入学金の免除・授業料の減免」の特別措置を行っている同大。今回、入学試験(大学院入試を含む)へ出願する対象の受験生に「入学検定料の免除」と、2012年度の対象の入学者には「学生寮費(食費・光熱費を除く)の免除」の特別措置も加えて行うことを発表した。対象になるのは、東日本大震災にかかる災害救助法適用地域、または福島原子力発電所事故に伴う避難地域で被災した人。全壊・半壊に加え、収入急減の場合も特別措置を行う。

 また、同大生約50人で構成する「マスール・ハローキティー・ボランティア」は、仙台と盛岡の姉妹校が震災被害に遭ったのをきっかけに、同校のオリジナル商品の販売収益を同姉妹校への義援金とNPO法人「国際学生ボランティア協会」を通じた被災地への義援金として届けている。オリジナル商品は2種あり、「マスール・ハローキティ・マスコット」(800円)と「マスール・ハローキティ・クリアファイル(2枚組)」(400円)。

 「マスール・ハローキティー」は、「人に喜ばれる商品企画の実践」がテーマの授業「アトリエ・リスブラン・ワークショップ」から誕生した。「思いやりの心の実現」「奉仕の心」をコンセプトに学生が企画し、2008年にサンリオの協力を得て商品化。同商品が好評を得たため、後に「マスール・ハローキティ・クリアファイル」も開発。震災以前は売り上げを児童養護施設や乳児院へ寄付していた。本年度は学外での販売も始め、これまでにマスコットは1063体、ファイルは874セットを売り上げた。

 同ボランティア・スタッフで本年度の代表を務める、英文学科2年の田代晴香さんは「学外の販売活動では事前の打ち合わせ・設営・販売・撤収まで自分たちで行っている。地域の方との交流を広める貴重な機会なので、もっと学外でチャリティー活動をしていきたい」と話す。

 今後、10月22日・23日に同大学で行われる「白百合祭」と、11月20日に電気通信大学(調布ヶ丘1)で行われる「調布市子育てフェスタ2011」で販売を予定。白百合祭では、チャリティー販売以外に仙台白百合女子大学の震災被害の様子を写真で展示するほか、チャリティー抽選会なども予定している。当日は一般の入場も可能。

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