調布市グリーンホール(調布市小島町2)で1月12日に行われた「平成21年調布市成人式」で、大学生らで構成された同成人式実行委員会により企画・制作された地域情報誌「Cho-future~もうハタチ、まだハタチ~」が配布された。
調布市は2004年の成人式から毎年募集を行い、20歳前後の若者らで実行委員会を結成し企画から運営までを任せている。今年度は電気通信大学(調布ヶ丘1)、白百合女子大学(緑ヶ丘1)、桐朋学園芸術短期大学(若葉町1)の学生と、調布育ちで市外の大学に通う3人を合わせた、18~23歳の12人が集まった。
同誌名は「調布(chofu)」と「未来(future)」をかけて付けられ、「超(すごい)フューチャー」の意味も含んでいるという。仕様はA4判8ページで、表紙には市内在住の漫画家 水木しげるさんの「ゲゲゲの鬼太郎」のイラストを使用。記事の作成は各大学と調布在住の3人のグループに分かれ、テーマを分担して取材や構成を行った。
調布在住の大学生グループが担当したのは「ちょうふまっぷ」。FC東京とヴェルディ東京のホームスタジアム、味の素スタジアム(西町)や深大寺の鬼太郎茶屋といった観光スポットを掲載。「PARCOに八百屋があるのは自然な光景」や「調布の中で仙川だけオシャレに進化している」など地元育ちならではの鋭い視点が特徴。
「20歳のための20冊」と題したコーナーを担当したメンバーの電気通信大学、岩月甚さんは「地元の書店の人に協力してもらい幅広いジャンルの本を紹介できた。新成人たちが楽しんでくれるとうれしい」と話す。また、インターネットを駆使して情報収集したという「オトナのマナー」ではデートの時の「カッコイイ」振る舞いを紹介するなど、「アラハタ(around20の略)」世代が楽しめる内容に。企画を担当した白百合女子大学の原聡実さんは「通学時間も実行委員会のことばかりを考えていた」と振り返る。手書きの文字とイラストで掲載する「一人暮らしのオススメレシピ」は桐朋学園芸術短期大学のグループが担当した。
同誌の制作期間は約3カ月間。予定していた記事が掲載できなくなるトラブルもあったという。学生生活と両立させながら進められたが、実行委員の大嶋飛可さんは「他の大学生と話し合ったり、調布の名所を取材したりと、アルバイトではできない貴重な経験ができた」と話す。
「Cho-future~もうハタチ、まだハタチ~」は今後、インターネットを通じた公開を予定している。
今年の調布市成人式の参加者は1,133人。新成人は市内で2,168人。