調布市グリーンホール(調布市小島町2)で7月31日、「松竹大歌舞伎 近松座公演 近松座三十周年記念」が行われる。
近松座は、人形浄瑠璃や歌舞伎の戯曲を多く残した江戸時代の作家・近松門左衛門を尊敬する4代目・現坂田藤十郎さんが1981(昭和56)年に結成。江戸時代に上方和事を創設した初代坂田藤十郎は「上方歌舞伎の姐」と呼ばれ、現藤十郎さんがその大名跡「坂田藤十郎」を231年ぶりに襲名し、初代藤十郎のために作ったと言われる近松門左衛門の多くの戯曲や数々の名作を上演する活動を行っている。
当日の演目は、藤十郎さんの「お目見得 御挨拶」から始まり、藤十郎さん、中村亀鶴(きかく)さん、中村虎之介さん、中村扇雀(せんじゃく)さんが演じる「夕霧名残の正月」と、中村翫雀(かんじゃく)さん、中村壱太郎さん、中村寿治郎(じゅうじろう)さん、嵐橘三郎(きつさぶろう)さん、中村亀鶴さんが演じる「曽根崎心中」。
同公演担当の調布市文化・コミュニティ振興財団事業課の黒澤さんは「伝統芸能である歌舞伎が調布で上演されるので、なかなか都心に行くことのできない方も近くで見られる良い機会。料金も手頃なので、歌舞伎を見たことのない人もこの機会に生で体感してほしい」と話す。
チケットの購入者向けに、6月7日にはプレセミナーも開く。公演紹介のほか、出演俳優のインタビュー映像や舞台写真、動画などを交えて歌舞伎の魅力や演目の解説、見どころなどを紹介する。
開演時間は14時。 料金は全席指定でS席=5,000円、A席=4,000円。同時解説イヤホンガイドを有料で用意する。プレセミナーの開催時間は14時~15時。定員250人。