国立天文台で「三鷹・星と宇宙の日」-最新天文学紹介、「天地明察」展も

昼間でも50センチ望遠鏡で星が観察できる「50センチ公開望遠鏡

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昼間でも50センチ望遠鏡で星が観察できる「50センチ公開望遠鏡 」

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 国立天文台・東京大学天文学教育研究センター・総合研究大学院大学(三鷹市大沢2)で10月26日・27日、キャンパス内の観測施設や研究棟の一部を公開して最新天文学と研究成果を紹介するイベント「三鷹地区特別公開『三鷹・星と宇宙の日2012』」を行う。

日本最大の屈折望遠鏡(口径65センチ)が見学できる天文台歴史館。

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 今年のメーンテーマ「星の一生~赤ちゃん星から超新星まで~」について、天文学者が分かりやすく解説する講演会・ミニ講演会を開く。各講演会のテーマと講師は、「大質量星の一生」酒井剛助教、「星の進化研究の最前線」青木和光助教、「星形成研究の最前線:星は今でも生まれている」中村文隆准教授、「壮絶な星の最期-超新星爆発-」田中雅臣助教。

 今年から本格観測を始めたチリのアタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計(ALMA=アルマ望遠鏡)による観測結果を、立松健一教授がミニ講演会「観測開始!究極の電波望遠鏡『アルマ』」で紹介し、銀河系の先という遠い宇宙の最新情報を小林尚人准教授が講演会「銀河系の果てにあるもの」で話す。

 展示では、今秋公開された映画「天地明察」にちなんで同台が所蔵する渋川春海関連の貴重書や「天地明察」をモチーフにした切り絵を紹介するほか、渋川春海にまつわる図書を置いた出張図書館を行う。今年同天文台で発見された「100年前の写真乾板」や、昔の天文学者の天体観測方法を紹介する「歴史的天体観測機器」も公開。今年話題になった5月21日の「金環日食」と6月6日の「金星の太陽面通過」についての取り組みや成果も合わせて紹介する。

 広い敷地内の各所では、実験施設や観測装置を公開したり、天文学者が直接質問に答えたりして、天文ファンにとって最先端の研究現場に触れる貴重な機会となる。スタンプラリー、ゲーム、クイズ、工作コーナーなど、子どもが楽しみながら星や宇宙に親しむイベントも用意。口径50センチ公開望遠鏡による星や月の観望、協力メーカー・販売店・団体による機材展示と物品販売や天体観望会が行われる。27日は、隣接する「三鷹市 星と森と絵本の家」で「星と森と絵本の家 秋まつり2012」も開催。

 開催時間は、26日=14時~19時、27日=10時~19時(入場は各日18時まで)。入場無料。

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