調布市文化会館たづくり（調布市小島町2）で11月15日、税金をテーマに公募した川柳コンクールの優秀作品発表会が行われ、最優秀作に鹿児島県在住の女性が応募した「流行語 どちらが大賞？ 『税』と『ぜえ！』」が選ばれた。「ぜえ！」は今年流行した、お笑いタレント「スギちゃん」の決まり文句。

「税金川柳」発表式後には、女優の東ちづるさんの講演会が開かれた

　「税金について正しく理解し、みんなで支え合う社会づくり」を目指す武蔵府中法人会が主催し、今回で3回目となる同コンクール。6月1日～8月31日に応募を受け付け、前回の6068作品を上回る7512作品が集まった。

　優秀作には「妻怒る 上げっぱなし 便座と税」（山形県・男性）、「ちほう税 ボケておれぬと おじいちゃん」（東京都 女性）、「金出して 口は出せない 孫と税」（千葉県 女性）など10作品が選ばれた。最優秀作には賞金5万円、優秀作には賞金1万円がそれぞれ贈呈される。第1回の最優秀作は「感謝税 払いきれぬや 母の愛」、第2回は「行き先が いつもわからぬ 税と妻」。

　同法人会の佐藤専務理事は「年ごとに作品の数だけではなく質的にも向上しており、このコンクールが確実に社会に浸透してきていると感じる。特に今年は消費税の増税が国民の大きな関心を集め、個人ではどこにもやり場のない、生活の苦しみや怒りが、川柳の作品となって数多く寄せられたことが特徴。今後も世相を映す川柳コンクールとして、継続していく意義を感じている」と話す。