深大寺で「だるま展」-だるま市のルーツにつながる「多摩だるま」テーマに

あきる野市、立川市、青梅市、瑞穂町で生産している職人8人による「多摩だるま」。作り手ごとにだるまの顔が異なる。

あきる野市、立川市、青梅市、瑞穂町で生産している職人8人による「多摩だるま」。作り手ごとにだるまの顔が異なる。

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 調布・深大寺の曼珠苑ギャラリー(調布市深大寺元町5)で12月6日から、調布の主婦グループ「だるチャンプロデュース」が「第3回 だるま展」を開催する。

「だるまだらけ大作戦」と題した地図「だるマップ」

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 同グループ代表の貴山圭子さんが川越で開催された「だるま展」を見に行ったことがきっかけで始まり、今年で3回目となる同展。今回のテーマは「多摩だるま」。現在、あきる野市、立川市、青梅市、瑞穂町で「多摩だるま」を生産している8人の職人に貴山さんが取材したところ、明治時代から続く深大寺の「だるま市」の始まりは、あきる野市の職人・椚(くぬぎ)さんが国領の人に売り子をお願いしたことがきっかけで、深大寺では当初「多摩だるま」だけが売られていたことが判明。この地域のだるまが大八車、オート三輪で運ばれ、やがて車社会になってから高崎や岩槻のだるまの販売も始まり、現在の「日本三大だるま市」の一つとなる大規模なだるま市になったことも分かり、東京の「多摩だるま」を多くの人に知ってもらおうと同展を企画した。

 同展では、作り手ごとに顔が異なる8体のだるまを展示するほか、椚さんによるだるまの絵付け実演も予定。地元の主婦や福祉作業所、企業と協力して生まれたユニークな「だるまグッズ」や「だるチャングッズ」も展示販売する。

 調布市役所で同8日・9日に開催する「調布市観光フェスティバル」ではだるま踊りを披露。8日の披露後には、市役所から布多天神までの道のりを練り歩く「だるマーチ」を行う。布多天神では、避難所生活をしていた福島の子どもたちに遊んでもらうことを目的に作った「だるっ飛び」ゲームのコーナーも開設。

 昨年に続き「だるまだらけ大作戦」と題し、地図「だるマップ」を作成。期間中に行われる各イベントの紹介や市内でだるまグッズを販売する店、だるまにちなんだ商品紹介、今年5月から一部作業を委託した作業所の紹介なども掲載している。

 開催時間は10時~17時。入場無料。同11日まで。布多天神開催イベントは8日14時~16時。

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