調布の味の素スタジアム(調布市西町)で2月27日、調布出身のMEMEさん(26)がボーカルを務める3人組バンド「ケラケラ」が、メジャーデビュー記念イベントを開催した。
この日のために用意された、デビュー曲のジャケットにも描かれているハト。味スタの電光掲示板にはケラケラの文字も
「ケラケラ」のメンバーは、ボーカルのMEMEさん、ベースのふるっぺさん(26)、ドラムの森さん(26)。MEMEさんは調布市立第一小学校、調布中学校を経て都立神代高校を卒業していることから、デビュー曲「さよなら大好きだったよ」のミュージックビデオは、同校や調布市役所前庭など全て調布市内で撮影した。1月16日には長友貴樹調布市長を表敬訪問。2月16日は同市の協力の下、「『ケラケラ』調布サーキット」と題して、調布駅や仙川駅前で路上ライブのほか、調布のコミュニティーラジオ放送局「調布FM」(83.8MHz)で公開録音などを行った。調布市民放送局が密着取材をしたほか、多くの取材陣やファン、市民に囲まれ、デビューへの期待が高まっていた。
記念イベントの会場となった味の素スタジアムは5万人以上を収容でき、新人アーティストがライブを行うことは極めて異例。同市がデビューを盛り上げたいと交渉した結果、同スタジアムも全面協力を申し出て、デビューシングル発売日のライブが実現した。当日は50人限定でファンを招待。「ケラケラ」は同会場を本拠地とするFC東京のユニホームにデビュー日の「227」(2月27日)を背番号に付け、ステージに登場。デビュー曲「さよなら大好きだったよ」やカップリング曲「ナミダフレンズ」のほか、動画サイト・ユーチューブで再生回数が70万回を突破した「友達のフリ」など全4曲を披露した。
MEMEさんは「ユーチューブなどで、お会いしたこともない方から『すごいファンになった』とコメントをもらったり、『おめでとう』って言ってもらうと、泣きそうになる。本当に多くの人の力をもらって今日を迎えることができた。いつかはこの味スタで5万人の人に来てもらえるように頑張るので、これからも応援をお願いします」とデビューの喜びに涙ぐみながら、イベントを締めくくった。
ライブの最後にはお祝いの花束の贈呈と、調布市からMEMEさんに「調布市宣伝本部」の任命式が行われた。