震災の復興支援を行うボランティア団体「調布から!復興支援プロジェクト」(事務局=調布市上石原1、TEL 042-444-8311)が4月20日から21日にかけて、同市内で事業を営む人からの寄付物品を宮城県石巻市・女川町へ搬送した。
同団体は東日本大震災直後の2011年3月19日から宮城県石巻市や女川町、東松島市などへの物資搬送や物産の応援販売を行うほか、原発事故の影響から外遊びを制限されている福島県須賀川市の子どもたちを毎年調布市に招待し、調布市の子どもたちと交流しながら夏休みを過ごす企画などを行っている。
今回、市内のタイル店「狩野タイル工業」(富士見町4、TEL 042-487-1333)が2トントラック1台の寄付を申し出たことをきっかけに、同団体が協力者に寄付を呼び掛けたところ、飲食店を経営する「新鮮組フードサービス」(佐須町4、TEL 042-482-8111)が店舗で使用していた調理器具や食器などの提供を申し出た。現地のニーズを調査した結果、女川町の銀ジャケ養殖場や仮設住宅からの要望と合致。さらに情報が広まり、市内の学習塾が女川町のボランティア団体などへ寄付する備品の搬送協力を申し出た。
同団体事務局長の三澤さんは「トラックご寄付のお申し出から広がった寄付の連鎖に、梱包(こんぽう)、積み込み、保管、搬送とたくさんの方々の少しずつのご協力で東北まで運ぶことが実現した。ひとりひとりの力は小さくても、それぞれの得意分野を生かして、今後も東北の皆さんの気持ちを汲みとった支援活動を続けていきたい」と話す。