調布の深大寺(調布市深大寺元町5)を舞台にした「深大寺短編恋愛小説 深大寺恋物語第4集」が4月10日、発売された。
同冊子は昨年4回目を迎えた公募事業「深大寺短編恋愛小説」の受賞作品集で、応募総数289点の中から入選した作品6点を収めている。最優秀賞は吉井薫さん(24)の「蕎麦談義恋道中」。審査員は、直木賞作家の村松友視さん、井上荒野さん、元河出書房編集長の藤田三男さんらが務めた。
公募は、調布青年会議所や深大寺そば組合、深大寺奉賛会、市民活動支援団体などが実行委員会を立ち上げ、深大寺地域の活性化のため2004年に始めた事業。「寺院開創伝説が恋愛にまつわる話だったこと」が企画のきっかけとなり、「深大寺」という歴史ある寺、その門前に位置する数多くのそば店や土産店、「東京都立神代植物公園」をはじめとするそのかいわいの「豊かな自然や花と緑」を盛り込んだ現代のラブストーリーを4,000字以内で公募し、さまざまな形で展開している。
同実行委員会実行委員長の大前勝巳さんは「冊子を作る上で苦労したことは直しの作業。校正が一番大変だった。少しずつさまざまな企画で膨らみを持たせていきたい。今後は映像化や脚本募集、フォトコンテストなどにも展開していきたい」と話す。
価格は600円。ネットと一部書店で販売する。現在、次回(5回目)の公募も受け付けている。応募締め切りは7月10日。