調布航空宇宙センター(調布市深大寺東町7)と調布航空宇宙センター飛行場分室(三鷹市大沢6)で4月19日に一般公開が行われ、7,815人が来場した。
両センターでは毎年、科学技術週間の期間中に一般公開を行い、今年で50回目。最新の航空宇宙技術を間近で見学や体験もできることから、多くの航空宇宙ファンや親子連れでにぎわった。
今年は、拡大する航空需要に備えた次世代運航システムを実証する航空機や、月面をドリルで深く掘る方法を研究するための試験装置などが初公開された。各会場には見学者が参加できる「体験コーナー」を用意。JAXA(宇宙航空研究開発機構)のスペースプレーンを作り、飛ばすコーナーや、測定カートに入って空気の流れを体感するコーナーなどに人気が集まった。日本で開発された飛行機やロケットの試験で使われたという「2×2メートル遷音速風洞」や、JAXAで一番大きい「6.5×5.5メートル低速風洞」では、専門的な質問を投げ掛ける熱心な見学者もいた。
三鷹市から来た三浦さん一家は「宇宙に興味があって来た。子どもたちは風洞室で気流を全身で体験して楽しんだ」と話す。JAXA調布広報担当の木下さんは「たくさんの方に来ていただき、とてもやりがいを感じたイベントになった」と振り返った。
同センターでは土曜・日曜・祝日と年末年始を除く毎日、展示室を公開している。見学の問い合わせは同センター(TEL 0422-40-3000)まで。