調布クレストンホテル(調布市小島町1)で6月22日、調布市出身で元幕内力士「皇風(きみかぜ)」の直江俊司さんの引退・断髪式が開催された。同式典には230人近くの応援者が参加し、今までの活躍をねぎらった。
会場には、現役時代に地元「皇風調布後援会」や母校「早稲田大学有志の会」などから贈られた化粧回し4本が飾られた
皇風は小学生の時に、地元で開催されたわんぱく相撲での優勝を機に相撲を始めた。その後、明治大学付属中野高校に進学。国体予選で個人優勝と団体優勝を果たした後、早稲田大学に進学。卒業後、尾車部屋に入門し、2011年7月場所で幕下全勝。77年ぶり、史上2人目の早稲田大学出身の関取と話題となった。2012年3月場所では12勝3敗で十両優勝したが、その後はけがに泣かされ、今年5月場所中に引退を発表した。
会場には尾車親方をはじめ、元関脇の琴錦や、徳勝龍関、松鳳山関、嘉風関、豪風関などの現役幕内力士や高校、大学時代の同級生なども駆け付けた。
直江さんは「今後は日本相撲協会には残らず、実業界で頑張る」と引退後の決意表明をしたほか、麻美さんとの結婚の報告もあり、会場全体が祝福と激励の拍手で包まれた。