京王線調布駅東口近くにスペイン料理店「Tio Danjo(ティオ ダンジョウ)」(調布市布田2、TEL 042-444-5903)が4月10日、オープンした。
調布出身で同店オーナーシェフの壇上桂太さんがスペイン料理に出合ったのは、ホテルのシェフだった約25年前。研修で訪れたスペインで、生活に根付いた「バル」文化に魅了され、本格的にその料理とスタイルを学び、恵比寿に店を開いた。スペインバルの先駆けで、現地を再現するような同店は、多くの常連客をつかみ約20年続いたが、「最終的には地元調布で店を出したい」という構想と身辺の都合などが重なり、再開発で一層の活性化が期待される同市への移転を決めた。恵比寿での独立開店当時と同様、地元の友人たちが同店の内装などを手掛けたという。店舗面積約10坪。カウンター席7席、テーブル席8席。
年に数回はスペインに行き、1200軒は食べ歩いているという壇上さん。オリジナルよりも現地の料理を再現することにこだわり、野菜は主に壇上さんが現地から持ち帰り、八王子の農家で特別に栽培したものを使用する。メニューは「イベリコ豚の生ハム」(800円)や「マッシュルームの鉄板焼き」「イカのフリット」「豚耳の鉄板焼き」(以上600円)、「パエリア」(2~3人前=2,800円)などの定番のほか、「メカジキのエスカベシュ」(700円)や、「牛胃袋の煮込み マドリッド風」(900円)などの「本日のおすすめ」数種類を用意する。
ドリンクはスペイン産ワイン70~80銘柄をそろえ、ボトル(4,000円~1万5,000円)で提供。カウンターの客同士でシェアする飲み方もおすすめという。ほかに「本日のグラスワイン」(500円~)、「生ビール」(小200円~)、「スペイン産ビール」(700円)、「サングリア」(600円)、「シェリー酒各種」(600円~)など。
壇上さんは「これからは地域密着で、市内の個人店とも刺激し合いながら調布を盛り上げていきたい。スペイン、特にマドリードの事情には詳しいので、お客さまと情報や文化も共有していけたら」と話す。
営業時間は17時~24時。月曜定休。