調布市の「野草園」(深大寺南町1)で6月12日~14日、毎年恒例の「ホタル観賞会」が行われる。
同観賞会のホタルは、同市緑と公園課が園内で卵から飼育し羽化させた「ゲンジボタル」。淡く黄緑色に光るホタルが草木の間に舞う姿を間近で観察することができる。市内でも人気のイベントで、都内ではなかなか見る機会のない夏の風物詩を見ようと例年約5,000人が来場する。
同観賞会は時期が近づくと熟練した同課職員が園内の羽化したホタルの飛翔数を確認し、ピークのタイミングを判断し日程を決める。通常ホタルは夏の蒸し暑い気候を好むが、昨年は気温があまり上がらなかったことも関連して、約250匹と例年に比べてホタルの飛翔数が少なかった。今年は、昨年よりも気候が安定していることから「例年通りの約300匹は確認できるのでは」と期待する。
同課担当職員は「たくさんの市民にホタルを見てもらいたいが、ホタルの数を増やすためにも園の豊かな環境を保持することが必要なので、マナーとルールを守って園内の環境を荒らさないことにも気を付けてもらいたい」と来園者に呼びかけている。
観賞時間は19時30分~21時。入場無料。雨天中止。