調布の武者小路実篤記念館(調布市若葉町1、TEL 03-3326-0648)で2月28日、イベント「観梅のつどい」が行われる。
同イベントは「新しき村」から贈られた梅の開花時期に合わせ、ミニコンサートとミニ講座の2部構成で開催。「新しき村」は、武者小路が「誰もが平等に人間らしく生きられる社会の実現」を目指し、1918(大正7)年に宮崎県に同志らと創設。1939(昭和14)年には埼玉県にも開設し、梅の産地・越生に近いことから1940(昭和15)年から梅の栽培を始め、長年栽培されていた梅の木が1994年に資料館増築の祝いとして同記念館の中庭に植えられた。
今年は暖冬で開花が早く、1月末から薄紅の八重咲きのつぼみがほころび始めたが、その後の寒波で開花が足踏みし、同イベント開催日に咲きそろうことが期待されている。
ミニコンサートは同記念館内で桐朋学園音楽大学(若葉町1)の音楽学部生と卒業生による弦楽四重奏。椅子席は50席ほどで、演奏を間近で聞くことができる。その後、同市東部公民館(若葉町1)でミニ講座「仙川に残る実篤の思い出」を開催。武者小路が「仙川の家」で暮らした1955(昭和30)年から20年間の当時を知る人の思い出を、ミニコミ誌などに書かれた追想の朗読とエピソードで紹介する。
開演時間は、コンサート=13時~13時40分、講座=14時10分~16時。参加無料(コンサートは入場料が必要)。入場料は、大人=200円、小中学生=100円、市内在住の65歳以上は無料。