調布の多摩川住宅内の「クイーンズ伊勢丹 調布店」の閉店に伴い、近隣に商業施設がない同地域の住民をスーパーなどに送迎する循環バスが運行されている。
調布・多摩川住宅で買い物難民の足となっている「お買い物バス」
賃貸、分譲合わせ3800戸以上の規模を有する多摩川住宅の中心に、1966(昭和41)年に開店して以来50年もの間、地域住民に愛されてきた同店。多摩川住宅は東京都住宅供給公社初のマンモス団地として1968(昭和43)年に完成し、その規模で注目を集めた。
同店の閉店に伴い運行を開始した循環バスは「いなげや調布染地店」と「ウェルパーク調布国領店」を回るルートで、3月31日時点では10時21分から30分おきに1日14便が住民の足として提供されている。
現在、同店に隣接する「ロ-16号棟」の耐震性の課題もあり、同地域一帯の解体・再開発の計画が進んでいる。生鮮・日用品を扱うスーパーマーケット、郵便局、金融機関といった施設の導入などを必須条件として、同公社では開発事業者を公募している。