調布・築90年の米蔵が音楽堂に 同じ年のグランドピアノとの出会いで

ベヒシュタインのある音楽堂

ベヒシュタインのある音楽堂

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 調布駅近くに1月29日、米蔵を再生した音楽堂「しらべの蔵」(調布市布田、TEL 070-3526-4043)がオープンした。

グランドオープンコンサートの様子。(左から)バリトン小藤洋平さん、ピアノ内藤晃さん、チェロ印田陽介さん

 1926(大正15)年に建てられ、昨年築90年を迎えた米蔵。家主が「先人たちのおかげで今の私たちの暮らしがあることを忘れないよう、壊さずに新たな息吹を吹き込みたい」と音楽堂に再生した。こだわりのグランドピアノを置き、周囲に気兼ねすることなく本物を弾くことができる場や音楽家の卵たちが気軽に発表できる場、幼い子どもも生の音楽に触れることができる場、美しい響きに包まれ奏者も観客も再度訪れたくなる場を目指す。

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 音楽堂に設置したピアノはピアニストの内藤晃さんが選定。米蔵のレトロな空間に合うよう、味のあるビンテージピアノが市場に出てくるのを1年近く待った末、偶然にも米蔵とほぼ同年90歳の1927(昭和2)年製ベヒシュタインのグランドピアノが見つかった。米蔵の木質に合うマホガニーのつや消しは、ピアノ好きにはたまらないという貴重な楽器で、ピアノのぬくもりのある響きや音を反響しすぎないという土壁、観客と演奏者との間に段差がないことが、「小さな音楽堂の一体感を高め、観客もステージの上にいるような感覚になる」という。

 オープン日には記念コンサートを開催し、内藤さんのピアノ、小藤洋平さんのバリトン、印田陽介さんのチェロで、オールシューベルトを演奏。内藤さんは「シューベルトが気のおけない仲間たちと集い、さまざまな名曲が生まれた場『シューベルティアーデ』のような、親密でかけがえのない空間に、この『しらべの蔵』がなっていってほしい」と思いを込める。

 営業時間は10時~20時。利用には会員登録(有料)が必要。

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