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調布で練習に励む拓殖大学陸上部、箱根駅伝本戦出場懸け予選会へ

味の素スタジアム西競技場で練習する拓殖大学陸上部の選手たち

味の素スタジアム西競技場で練習する拓殖大学陸上部の選手たち

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 西調布にクラブハウスを構え、都立武蔵野の森公園など調布を拠点に練習をしている拓殖大学陸上部が10月14日、立川で開催される第94回箱根駅伝予選会に出場する。

8月の熊本「阿蘇合宿」に参加した拓大陸上部の選抜メンバー

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 新春の風物詩として年々注目され国民的関心も高い箱根駅伝。今年の同予選会には49校が参加する。当日は各校12人以内の選手が20キロを走り、上位10選手の合計タイムで競い合う。10位までの大学が予選会突破となり、来年1月2日と3日に行われる本戦の出場権を獲得する。

 拓殖大学陸上部のメンバーは現在70人。全員が西調布にあるクラブハウスで寮生活を送り、寝食を共にし、市内の公園や陸上競技場などで毎日練習に励んでいる。チームを指導するのは、母校でもある亜細亜(アジア)大学で監督として10年間陸上部を指導し、箱根駅伝優勝の経験もある岡田正裕監督。2010年から同陸上部の監督に就任し、自身も選手と一緒に共同生活を送っている。最近は練習中など、市民から声援を受けることが多くなったという。

 「今年は、3年生・4年生が主力となり、粒ぞろいでチーム力がある。1年~2年生の間に基礎力を身に付けた理想的な形のチームになった」と監督。8月には、恒例の熊本「阿蘇合宿」を行い、20日間で800キロを走り込んだ。「この合宿を乗り越えることでチーム力が付く」と、30年以上の監督経験と実体験から、毎年自信を持って取り組んでいる。

 同陸上部は、4年連続箱根駅伝に出場中で、過去の最高順位は2011年の7位。監督は「チームの調子も上がってきている。予選会はあくまでも通過点。通ればよしだが、一人一人のパフォーマンスが出せればいい結果につながるのでは。最終目標は、箱根でのシード権獲得と過去最高順位を上回ること。本戦でいかに作戦を立てるか、それぞれが役割を果たせるか見据えたい」と話す。

 箱根駅伝を目指す大学は年々増えており、スカウト合戦も激しいという。「ある程度の能力は大切だが、生活管理も含めて、駅伝は努力以外の何物でもない。たとえ高校時代に戦績がなくても、陸上の長距離が好きで真面目に4年間努力できる選手には、記録は付いてくる。大学4年間で一度でも箱根を経験することは、選手たちの人生の財産になる」とも。

 昨年箱根を経験している4年生・主将の西智也選手は「今年はキャプテンとなって負担も増えたが、自分のことだけでなく全体のことを見るようになり、チームへの思いも強くなった。チームの状態は良いので、予選会突破はもちろん箱根につながる走りをして、日頃から応援をしてくれる調布の皆さんの期待に応えたい。レースを見ている方に『駅伝は楽しい』と思ってもらえるような走りができれば」と意気込みを語る。

 同予選会は9時35分にスタート。国営昭和記念公園内のゴールを目指す。

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