東日本大震災から9年を迎える3月11日、調布駅前広場で「東日本大震災慰霊祭~あの日を忘れない。~」が開催される。
「犠牲者に明かりをささげ追悼すること、現在の東北を知ること、そして心を重ねることを通して、このつながりが未来へ向かって受け継がれていくこと」を願って開く同慰霊祭。今年のテーマは「笑顔」。いざ災害が起きた時、助け合い、復興して行くために必要な人々のつながりを深め、お互いが笑顔で過ごせるような日常を積み上げていく事業として、追悼行事、献灯などを行う。
今年は、新型コロナウイルスの情勢から、規模を縮小して開催。当日は東日本大震災発生時間に調布市仏教会による読経を行うほか、追悼の意を込めたLEDキャンドルによる献灯などは予定するが、焼香台や防災ゲーム企画などの人が集まる一部企画を中止し、ウイルスのまん延防止や安全確保を考慮する。
実行委員長の養老毅暁さんは「昨年、調布でも台風19号による被害があったが、多くの仲間が力を出し合い、被害の最小化と素早い復旧のために助け合える関係が生まれた。私たちの日常に『笑顔』があることが、仲間との連携につながったのではないかと思う。コロナの影響で縮小開催となるが、日々の笑顔があることへの感謝の気持ちを振り返られるような慰霊祭にしたい」と話す。
開催時間は、献灯・慰霊祭=14時30分~20時、LEDキャンドルの点灯は18時から。