狛江青年会議所が消毒用の水「次亜塩素酸水」を現在、狛江市の事業所5カ所で無料配布している。
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化する中、同会議所ができることを模索した結果、除菌・消臭効果があり、家の中の清掃に利用可能な消毒用の水としての役割を果たす「次亜塩素酸水」が市内事業者によって生成可能なことから、狛江市へ寄贈するとともに、生成事業者と配布事業者を募り、市民への配布を始めた。
「次亜塩素酸水」は、次亜塩素酸に塩酸または食塩水を電気分解することにより得られる次亜塩素酸を主成分とする強酸性の水溶液で、ドアノブや手すり、テーブルの拭き取りや室内空間に噴霧して利用できる。酸化による腐食や漂白による変色の可能性があるため、金属などへ使用は避ける必要がある。同市内で配布する「次亜塩素酸水」の使用期限は約5日で、時間が経過すると効果が見込めなくなる。
現在、生成事業者は、「アクアクララメトロポリタン」(狛江市岩戸北3)と「籠屋 秋元商店」(駒井町3)の2カ所。配布事業所は、「アクアクララメトロポリタン」と「籠屋 秋元商店」のほか、「かりはな倉庫」(中和泉3)、「K.Base Roastery Lab.」(中和泉2)、「いち亀」(駒井町1)の5カ所。ペットボトルなどの容器を各自持参し、1人1回500ミリリットルまで持ち帰ることができる。配布期間は1カ月程度を予定する。
同会議所では引き、続き生成事業者と配布事業者を募集。生成事業所は、次亜塩素酸水を生成できる機器を保有していることが必須となる。
同会議所の秋元慈一理事長は「当事業は、行政に頼るだけでなく、事業者とともに協働して地域の課題を解決していくことがポイント。多くの事業者に協力いただくことで、密集する地域を分散することもできる。終息が見えない状況だからこそ、自助・共助を促すことが大切であり、多くの市民の知恵を借りながら今後も地域のために活動していきたい」と話す。