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調布・拓殖大の選手がコロナ禍も自主練習 箱根駅伝シード奪還へ準備

公園で自主練習をする拓殖大学陸上部の選手ら

公園で自主練習をする拓殖大学陸上部の選手ら

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 新型コロナの影響を受けているスポーツ界で、大学駅伝も大会の中止・延期に加え活動が制限される厳しい状況の中、拓殖大学陸上競技部の選手らが、箱根駅伝シード奪還を目指して自主練習を重ねている。

 他の大学スポーツと同様に、5月の関東インカレが延期され、6月20日の全日本大学駅伝関東地区推薦校選考会も中止されるなど、春先のレースがなくなった。就任2年目の山下監督は「どの大学も状況は同じ。試行錯誤しながらポイントを抑え、できることをするだけ」と言いつつ、記録の目安となる春の大会がなくなり、練習量の不足やレース感覚から遠ざかっている現状に、今後の難しさも感じているという。

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 全国から集まる拓殖大の選手らは、緊急事態宣言発令前、各自地元に帰省した。すでに帰省ができなくなっていた選手は寮に残ったが、2カ月近く、チームはバラバラに。監督は、帰省した選手と毎日連絡を取り、体重や足の状態、練習内容などコミュニケーションを欠かさず、自主練習をサポートしたという。5月25日のオンライン授業開始に合わせ、約30人が寮に戻ってきた。

 この期間について監督は「一人での練習も、実はやるべきことは変わらない。モチベーションを維持し、意識を高く自分で練習に臨めるかどうか。環境はそれぞれ違うので、自ら工夫してできるかどうか。普段の当たり前の練習環境に、ありがたさを感じられたのでは」と話す。

 目標は、まず秋の箱根駅伝予選会(10月予定)。今年1月、箱根駅伝での総合タイムは「11時間4分28秒」と昨年の記録を上回ったが、惜しくも13位でシードを取れず終わった。監督は「箱根では、区間配置や選手の状態の見極めはよかった。ほぼ設定通りの走りでも、シード権を取れなかったということは、レースがますます高速化してきた証拠。今後はもう一段高いレベルの練習が必要だと、すでにレース中の監督車で感じていた」と振り返る。

 「監督として初めての箱根は、目標だったシードを取れなかった悔しさと、ラストイヤーでシード権を落として卒業した4年生に申し訳ない気持ちで涙した。今年は同じような思いをしないように、チーム一丸となってシードを取りたい」とも。

 石川佳樹選手(4年)や吉原遼太郎選手(同)、ケニア人留学生のラジニ・レメティキ選手(2年)など、箱根を走った16人中13人が残留し、経験値はある。監督はこれからについて「しばらくは日々の状況を見ながら体力作りをして、7月以降にしっかり走り込んでいきたい。夏合宿ができれば走り込み、故障者を出さずに、箱根の予選会は上位通過をしっかり狙いたい」と話す。

 新主将となった石川選手は「10月に予選会があると信じて、必ず通過できるように、今できる準備をしっかりとしていく。自分にとって最後の箱根となる今年は、個人的にもチームとしても、今までで一番良い結果を出したい」と意気込みを話す。

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