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調布・電通大が地元商店街とコラボしCO2測定実験 「密」見える化で安心感

小型CO2センサーを設置した「やきとり処い志井 東口店」

小型CO2センサーを設置した「やきとり処い志井 東口店」

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 国立大学法人電気通信大学(調布ケ丘1 学長 田野俊一)と調布駅前商店街(会長 松澤和昌)が、小型CO2センサーを利用してCO2濃度を計測し可視化する実証実験を、2月に開始した。

CO2濃度をリアルタイムに表示し、データ収集と送信も行う小型CO2センサー

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 センサーは同大学情報理工学研究科の田中・石垣研究室で開発されたもの。CO2の濃度をリアルタイムに計測し、数字と5段階のカラーで設置場所の状態を表示する。さらにネットワークを介してデータの収集も行う。

 同センサーを設置した店舗は同商店街に加盟する小売店や飲食店、学習塾など5カ所。CO2濃度の表示や分析ができることにより、適切なタイミングで換気を行うことができるようになるため、店舗の光熱費の抑制につながるほか、客に安心感を提供することができ、来店の促進が期待できる。

 調布駅前の5商店会の連携により設立された調布駅前商店街の松澤会長は「今回の新型コロナの影響はまだまだしばらく続くと考えている。この取り組みにより少しでも安心して買い物や飲食などができるようになり、商店会に足を運んでいただけるお客さまが増えればとてもうれしい。また、先端技術を研究する電気通信大学が市内にあることは調布市民にとって大きな財産。今後もさまざまな取り組みをしていけたら」と期待する。

 実証実験は2から3カ月間を予定。同大学では研究を継続し、今後は同商店街のなるべく多くの会員店舗に導入することで、店舗営業や消費環境の改善に貢献していく予定。

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