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コオロギ食べ比べキット 調布の菓子メーカーが発売、未来を考えるきっかけに

MNHが新発売する「コオロギ食べ比べキット」 3種のコオロギを3種の味付けで

MNHが新発売する「コオロギ食べ比べキット」 3種のコオロギを3種の味付けで

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 調布市の菓子メーカー「MNH(エムエヌエイチ)」(調布市調布ヶ丘1)が7月12日、食べながら楽しく学べる体験型コオロギフード商品「未来コオロギラボ」シリーズ第1弾となる「コオロギ食べ比べキット」と「コオロギたこやき作りキット」を発売する。

MNH社長の小澤尚弘さん 代表商品キャラクターのゾンビが点在するオフィスで

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 「喜びのある『働く』を共につくる」が経営理念に2008(平成20)年に創業した同社。地域資源を活用して地域の人々と新商品を開発し、社会に貢献する新しい価値を生み出すことを目指している。米の良さを再認識してほしいと開発した「玄米デカフェ」、パーティーなどで楽しめるゾンビ型のスナック、疫病退散の妖怪「アマビエ」をプリントした菓子など、コミュニケーションが生まれるような「楽しくてワクワクする」(同社)菓子を目指し、企画開発・製造販売を行っている。

 2016(平成28)年は、将来の食料不足や温室効果ガス削減に貢献する、地球に優しい次世代のタンパク源と注目を集める昆虫食についての研究を開始。翌年、昆虫の中でも加工しやすく食べやすいコオロギを使ったスナックの販売を始めた。当時は博物館の昆虫展の物販部門などが主な取引先だったが、昨今の「持続可能な開発目標(SDGs)」に対する注目度の上昇や大手小売店・食品メーカーによる昆虫食の販売などにより認知度が高まり、同社商品への引き合いも大幅に増えているという。

 これまでの商品はコオロギの粉末を他の原材料に混ぜ込んだ商品が多かったが、今回はコオロギの味をしっかりと味わってもらえる商品にしたいと、産地や大きさの異なる丸ごとのコオロギをメインとした商品を開発。未来を担う好奇心旺盛な若年層をターゲットに、未来のタンパク源としてのコオロギの食体験と、地球環境を身近に感じ考えるきっかけを提供することをコンセプトに、コオロギ食メーカーとコラボレーションして夏休みの自由研究を想定したキット2種類を商品化した。

 「コオロギ食べ比べキット」には、カナダ・ベトナム・カンボジアで飼育されたコオロギ3種を選び、産地・品種・餌などによって異なるコオロギの味を知ってもらうと共に、味付けのシーズニング3種を付け、それぞれの組み合わせも楽しんでもらうセットにした。「コオロギたこやき作りキット」には丸ごとのコオロギとたこやきの素に加え、うま味成分の多いコオロギを顆粒(かりゅう)だしのように使う粉末をセットにし、両セット共に体験結果や昆虫食についてまとめる「研究まとめシート」も同梱。商品は同社ネットショップのほか、ドンキホーテなどの小売店の一部で販売し、学生を対象としたモニターも募集している。

 同社の小澤尚弘社長は「コオロギ自体のおいしさが広く認識されなければタンパク源としての流通は進まない。コオロギならではのおいしい商品を開発し若い世代に訴求することで、将来への課題を解決する栄養源としての地位を向上できたら」と話す。

 価格は、コオロギ食べ比べキット、コオロギたこやき作りキット=734円。

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