カフェを間借りして営業する居酒屋「リズと揚げた鳥」(調布市仙川町1)が調布・仙川駅近くにオープンして1カ月がたった。
インディーズバンドのドラマーとして、下北沢を拠点にニューヨークなどでも音楽活動をしていたニッシーさんが手掛ける同店。自身が出演するライブイベントで食事を振る舞うことを始め、当初は「自家製ぬか漬け」などのおつまみ程度だったが、ビュッフェ方式に拡大し、自身のライブイベント以外でもケータリングするようになった。アメリカで仕入れてきた古着を中心としたアパレル店も経営していたが、ケータリングの需要が増えたため、以前より興味のあった飲食業に専念することにし、飲食店の間借りマッチングサービスを利用して今年10月、東急世田谷線・宮の坂駅前で弁当店「キッチンニッシー」をオープンした。
家庭的な日替わり弁当は売り切れになる日もあるなど順調だったが、ランチタイムのみの間借りだったため、当初から思い描いていた「酒と食事」の店を持ちたいと、自宅からほど近くゆったりとした雰囲気に引かれて仙川の街を選び、夜の営業をしていないカフェを間借りして同店をオープン。店舗面積は約10坪で、テーブル12席とカウンター3席を用意する。
料理は旬の食材を使った手作りの家庭料理が中心で、看板メニューは店名にもある「揚げた鳥」と名付けた鶏ももの唐揚げ。一般的な味の「ニンニク生姜醤油(しょうがじょうゆ)」のほか、「柚子胡椒(ゆずこしょう)ポン酢」やケイジャンスパイスと塩こうじで下味を付けた「エスニック」も好評で今後も新たな味付けを開発していく予定だと言う。
メニューは「揚げた鳥」(550円)のほか、「シャキシャキピーマンナムル」(330円)、「生ハムクリームチーズサンド」(660円)、「本日のおうち中華」など多様な食事を用意し、テークアウトにも対応する。ドリンクは「ビール」(605円)、「純米酒」(550円)、サワー各種などのほか、ノンアルコールビールやソフトドリンクも用意し、居酒屋としてだけでなく食事を中心とした利用もしやすい店を目指す。
ニッシーさんは「地域の若い方々から年配の方々、家族連れの方々などにも、家に帰ってきたようにくつろいでもらえる店になれれば」と話す。
営業時間は17時~22時。水曜定休。