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府中・武蔵府中法人会、トンガへ携帯型浄水器 贈呈式に駐日大使

駐日トンガ王国特命全権大使のテヴィタ・スカ・マンギシさんと武蔵府中法人会会長の菅哲生さん

駐日トンガ王国特命全権大使のテヴィタ・スカ・マンギシさんと武蔵府中法人会会長の菅哲生さん

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 武蔵府中法人会(府中市府中町2)が3月28日、大規模噴火で被害を受けたトンガ王国に携帯型浄水器を寄付する贈呈式を大國魂神社(宮町3)で行い、テヴィタ・スカ・マンギシ駐日トンガ王国特命全権大使に目録と寄付金を手渡した。

かりはな製作所の芟花忠彦会長(中央)から携帯型浄水器の使い方を習うマンギシ大使

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 同法人会は、府中・調布・狛江の3市に事業拠点を置く企業など約3800社で構成される経営者の団体。各種セミナーやチャリティー活動、税に関する事業などを通じて地域社会への貢献活動をしている。

 今回の寄付は、1月に行われた新年賀詞交歓会で会員からトンガの被害を心配する意見が出たことにより緊急で正副会長会議を開き、現地の意向や情勢を考慮しながら必要とされる水の支援計画を決めた。

 寄贈品は、河川水・雨水・期限切れ備蓄水などを安全な飲料水に浄水できる「MIZU-Q PLUS」。医療用にも使われる0.1ミクロン精度の中空糸膜で有害菌を取り除き、繊維状活性炭でカビ臭や塩素を除去できるという携帯型浄水器。同法人会からの950個に加え、会員で製造会社の「かりはな製作所」が50個を寄付し、1000個を船便で送った。4月中旬、トンガに到着する予定。

 マンギシ大使は「トンガ国民を代表して自らお礼を述べたいと思い足を運んだ。トンガの人口は約10万人で、今回の被害により80%が影響を受けた。今、現地で必要なものは3つある。清潔な水、食べ物、そして住まい。だから、今回の援助はとてもタイムリーで素晴らしい。深く感謝している」と謝辞を述べた。

 菅哲生会長は「災害の多い日本にとってトンガの被害は人ごとではないと思い、急いで支援を決めて計画を進めた。初めての国際奉仕だが、大使が喜んでくれて良かった。トンガの人々の暮らしの安全と復興を心から願う」とあいさつした。

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