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府中で企画展「多摩の観光」 江戸時代の地誌や明治以降の鉄道沿線案内など展示

京王閣を宣伝する「京王電車沿線名所図絵(部分)」

京王閣を宣伝する「京王電車沿線名所図絵(部分)」

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 府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)で現在、江戸時代の地誌や浮世絵、明治以降の鉄道沿線案内などを展示して多摩地域の観光について紹介する企画展「多摩の観光~江戸時代から昭和まで~」が開催されている。

浮世絵「富士三十六景 武蔵小金井」

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 同展を企画した学芸員の花木知子さんによると、庶民の間で名所旧跡の遊覧が流行したのは江戸時代後期。江戸で暮らす人々にとって多摩地域は、小旅行を気軽に楽しめる観光地となった。中でも府中は「国府が置かれた古都」というキャッチコピーで武蔵総社六所宮(大國魂神社)や分倍河原(ぶばいがわら)古戦場が観光スポットになり、地誌に紀行文が載ったり井の頭や小金井桜と合わせた周遊コースになったりしたという。

 明治時代に鉄道が開通すると小旅行の範囲が広がり、やがて集客のために遊園地などの新しい行楽地も作られた。近代化が進むにつれて高尾山などの自然豊かな場所が注目を集め、健康志向からハイキングの人気も高まった。

 同展では、江戸時代の観光マップといえる「武蔵府中国府台勝概一覧図」(1861年ごろ)や小金井桜を描いた歌川広重の浮世絵「富士三十六景 武蔵小金井」(1859年)、多摩川近くにあった遊園地京王閣を宣伝する「京王電車沿線案内名所図絵」(1930年)などを7月3日まで、企画展示室(本館2階)で展示する。

 併せて、エントランスホール(本館1階)でミニ展「武蔵府中とムサシフチュウ」を開催。武蔵府中ゆかりの小惑星ムサシフチュウ(Musashifuchu)は日本スペースガード協会が2000(平成12)年8月に発見し、国際天文学連合により2017(平成29)年4月13日に名称が公式決定された。小惑星の名前には「ムサシフチュウ」以外にも「ケヤキ」「ヒバリ」など府中に関連するものがある。命名5周年を記念して「宇宙にある府中」の視点から名前の元になったものと共に小惑星を紹介する。5月29日まで。

 常設展示室(本館2階)は4月1日、天井改修工事が終了し観覧を再開した。基幹展示は府中の歴史と自然を中心に「くらやみ祭」「古代国府の誕生」「宿場のにぎわい」を大きく扱っている。参加・体験型展示は子どもが「見て・触れて・聞いて・考える」をテーマとした「こども歴史街道」などのコーナーがある。

 開館時間は9時~17時(入場は16時まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日)。展示は見学無料(博物館入場料が必要。一般=300円、中学生以下=150円、4歳未満・市内在住の小中学生・市内小中学校の通学者は「学びのパスポート」利用で無料)。

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