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調布の公園に水鳥バンの親子 「モフモフ」の小さなひなに笑顔の来園者

ヒナにエサをあげるバンの親鳥、都立武蔵野の森公園で

ヒナにエサをあげるバンの親鳥、都立武蔵野の森公園で

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 調布・三鷹・府中の3市にまたがる都立武蔵野の森公園の池に暮らすバンの親子の姿が現在、来園者の目を楽しませている。

バンの親鳥と3羽のふわふわしたヒナ

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 武蔵野エリアで見られる野鳥は約200種類といわれ、自然の残る調布周辺ではこの時期、繁殖中のさまざまな野鳥に出合う。池と芝生広場がある同園も年間で40~50種の野鳥が見られるといい、ヨシ(アシ)や水草のガマなどが生育する池で現在、営巣してヒナが生まれたバンとカイツブリの姿が見られる。

 留鳥のバンは、クイナの仲間でハトほどの大きさ。「クルルッ」と大きな声で鳴き、水田を外敵から守る番になったことから「バン」の名が付いたという説がある。体は黒っぽく、羽の脇の白いラインが目立ち、額は赤く、くちばしの先が黄色いのが特徴。生まれたひなは幼綿羽でふわふわしている。

 同公園の担当者は「近年、当園の池のバンは安定して繁殖し、年に2回ほどヒナが生まれている。一度に5~6羽かえるが、カラスなどの天敵もいるので無事に成長できるのは2羽ほど。バンは若鳥になると、親鳥の2度目の子育てをヘルパーとして手伝う習性がある」と話す。

 餌を探して芝生をよく歩くバンに対して、「野鳥は自然のままの状態でいることが一番。かわいい姿をそっと見守っていただけたら」とも。

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