調布市市民プラザあくろす(調布市国領町2)で2月28日、漫画家・萩尾望都さんによる人権をテーマにした講演会「『イグアナの娘』からの脱出」が開催される。
萩尾さんは1969(昭和44)年のデビュー以来、吸血鬼伝説を題材にした「ポーの一族」や、夢と現実を舞台にした近未来SF「バルバラ異界」など多くの作品を発表してきた。同講演会のタイトルも自身の作品「イグアナの娘」から付けられている。自分の容姿が醜いイグアナに見え苦悩する少女が主人公の同作には、母親と娘の愛憎と心の葛藤が描かれている。
同講演会は「男女共同参画推進センター」が開催する「輝きフェスタ2010」の一環。担当者は「『人との距離の取り方に難しさを感じてきた』という講師から、作品が生まれた背景を聞いて身近な人間関係について考えるきかっけにしてほしい」と話す。
同フェスタでは、同市内に工場があるホッピービバレッジの3代目女性経営者・石渡美奈さんの講演(27日)など、26日から3日間にわたり、子育てやシニアライフをテーマにした座談会など22の企画を展開する。