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調布・深大寺にデジタルを活用した健康増進拠点 多世代交流も目指す

デジタルリビングラボに設置されたベジメータ。野菜摂取状況を測定・評価し見える化

デジタルリビングラボに設置されたベジメータ。野菜摂取状況を測定・評価し見える化

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 調布・深大寺東町に7月15日、さまざまなデジタル健康機器を活用し健康増進を図る拠点「デジタルリビングラボ深大寺」がオープンした。

デジタルリビングラボ内に設置されたタニタ社製体組成計(左)とセノー社製反応測定器(右)

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 2021年に創設された「調布スマートシティ協議会」の活動の一つとして、調布市・電気通信大学・アフラックが行う、つながり創出による高齢者の健康増進プロジェクト「CDC(調布・デジタル・長寿)運動」の一環として開設された同拠点。デジタル機器などの活用度の差で生じるデジタルデバイドを解消するとともに、地域住民とのリアルとオンラインの組み合わせによる多世代との「つながり」を創出することで健康寿命を延ばし、幸福度を高めることを目指す。

 設置されたデジタル健康機器は筋肉量や脂肪量などの測定もできる体組成計や反応測定を行うスープリュームビジョン、野菜摂取状況を測定・評価するベジメータのほか、認知機能やストレス、転倒リスクなどを測定できる機器も備える。

 同市担当者は「東京都の補助金を活用し、同様な拠点を染地地域にも開く予定。先進的なデジタル健康機器をぜひ体験いただき、性別・年齢問わず多くの方が何度も訪れていただけるようなコミュニティースペースになれば」と期待する。

 電気通信大学大学院情報理工学研究科教授でスポーツ医学博士の大河原一憲さんは「当プロジェクトは、地域の特性を理解し、住民の皆さまの思いを聞きながら、ヒト(多世代・住民主体・産学官連携チームのサポート)×モノ(デジタル・アナログ・健康機器・楽しくつながるコンテンツ)×場所(仮想空間・現実空間)を拡張することで、シニア層のデジタルデバイトを解消しつつ、健康寿命の延伸と主観的な幸福度の向上を目指している。デジタルデバイト解消の第一歩は、デジタルにあまりなじみのない方に安全・安心にデジタル機器に触れていただき、抵抗感を取り除いていただくこと。この施設は、その入り口として活用していただくため、誰もが訪れやすい人のつながりが感じられる温かい空間で楽しくデジタル機器に触れられる居場所となるよう展開していきたい」と話す。

 開所は水曜・金曜の10時~16時。利用無料。

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