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府中・大國魂神社で「くり祭」 3年ぶりに栗の露店販売や山車巡行も

あんどんの並ぶ大國魂神社の境内参道(コロナ禍前の様子)

あんどんの並ぶ大國魂神社の境内参道(コロナ禍前の様子)

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 府中の大國魂(おおくにたま)神社(府中市宮町3、TEL 042-362-2130)で9月27日・28日、「秋季祭くり祭」が開催される。

3年ぶりに行われる栗の露店販売(コロナ禍前の様子)

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 同祭は、1738年9月28日に「武蔵総社六所宮(むさしそうじゃろくしょぐう)太々神楽(だいだいかぐら)」が創立されたことに由来する。一時中断していたが再興し、現在も同じ日に行っている。太々神楽は神様に「楽」や「舞」をささげることで、夜はかがり火をたき「大蔵流狂言」(27日17時~)、昼は伝統的な「江戸の里神楽」(28日15時~・17時~・19時~)を神楽殿で奉納する。

 同祭では夕方から境内参道の両側にあんどん約260本をともし、府中の秋の風物詩になっている。1925(大正14)年に太々神楽講員があんどんを奉納したことに始まり、一時は市内の子どもたちが奉納画を描いたこともあった。現在は府中市芸術文化協会の会員が描いたあんどんが並び、幽玄な風景を作り出している。あんどんの掲出は両日とも9時~21時ごろ、点灯は17時~21時ごろ(雨天の場合は翌土曜・日曜)。

 「くり祭」の名称は、栗の収穫時期と太々神楽の時期が重なったことから、次第に呼ばれるようになったという。昨年と一昨年はコロナ禍で露店の出店を控えたが、今年は3年ぶりに店が並ぶ(酒類販売なし)。同神社権禰宜(ねぎ)で広報担当の石川勝弥さんは「武蔵野では昔から良質な栗が採れ、江戸時代に徳川家へ献納されたこともあった。季節の味である栗を参拝記念にどうぞ」と話す。「くり祭では久しぶりに露店が並ぶので、感染予防をしながら秋祭りの雰囲気を楽しんでいただければ」とも。

 同じく2年間控えていた「府中囃子(ばやし)保存会による山車の巡行」も行う予定(28日17時30分~20時)。

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