国立大学法人電気通信大学(調布市調布ヶ丘1)の女子中高生の理系進路選択支援プログラム「匠(たくみ)ガール」が12月27日、開催される。
量子物理学と情報科学を融合した新しい情報技術を模擬体験する「量子暗号通信」
「匠ガール」は工学系分野に興味や関心のある女子中高生・保護者・中高教員を対象に、将来の進路選択の参考になるよう2017(平成29)年から行っているプロジェクト。現在、「電通大ラボ体験2022」の参加者を募集している。
情報理工学研究科基盤理工学専攻の清水研究室による「盗聴者を発見せよ!~量子暗号体験~」では、次世代通信技術として期待される量子暗号通信の模擬実験を行う。量子コンピューターに代表される新しい原理の情報技術を体験できる。開催時間は9時45分~15時20分、定員は20人。
レーザー新世代研究センターの岩國研究室による「光で掴(つか)んで操る!?~光ピンセット体験~」では、レーザーを用いて光ピンセットの模擬実験を行う。量子系や医療などさまざまな研究場面で利用される最新技術を体験できる。開催時間は、9時45分~12時20分、12時45分~15時20分。定員は各部10人。
同プロジェクトを担当する片岡寛子特任助教は「夏に開催した企画が盛況で、皆さんに理工系の研究現場を知っていただけて良かった。ただ、申し込み多数で体験できなかった人もいたので今回、追加開催することにした。将来、理工系の進路を考えている女子中高生はこの機会にぜひ参加してもらえれば」と呼びかける。
希望者は2テーマ(3枠)から1つ選び、専用フォームから申し込む。締め切りは12月9日正午。