子育てを支援するカフェ「TIPI（ティピ）」（狛江市西野川1、TEL 070-8479-5077）が3月1日、狛江市内の住宅地にオープンした。

「TIPI」のオーナー・岡本千栄子さん

　「狛江プレーパーク」（和泉2）を運営するNPO法人「こどもの遊びと育ちをささえる会・狛江」理事長で、「子育てひろば」のスタッフとして経験を持つ岡本千栄子さん。コロナ禍での活動を通じ出会った育児中の親から、「親同士つながりを持てる機会がなく、悩みを相談できる相手がいない」「親子で気軽に行ける飲食店が近くにない」など数多くの声を聞き、自らも3人の子どもの母親であり自分の経験も生かし、親子でほっと過ごせる場所を提供できればと住宅地にカフェを開いた。

　食事中は親が安心してゆっくり食べてもらえるよう、ランチ時は子どもを見守るボランティアを募り、地域で子育てする親同士の情報交換や、子育てに役に立つ講座など「子育て応援プログラム」の開催を月に数回予定する。

　店舗面積は約18坪で、カウンター6席とテーブル19席を用意。ベビーカーが出入りしやすいよう入り口にはスロープを設け、オムツ替えや授乳スペースも完備。親が食事中に、子どもが遊べるままごとキッチンやおもちゃをテーブル席近くに用意し、乳児が過ごせる柵付きの小上がりスペースも設けた。カウンター席は、一人客や男性客でも利用しやすいよう、無料Wi-Fiやコンセントを完備しリモートワークにも対応する。

　メニューは化学調味料を使わず、メイン、サラダ、キッシュのほかに季節の手作りジャムをトッピングしたヨーグルトデザート付きのワンプレート「週替わりランチ」（1,080円）、発酵食品の塩こうじ漬けの肉や大豆、魚などを取り入れた「ヘルシーランチセット」（1,150円）、「ふわふわ卵のドレス巻きオムハヤシ」（1,080円）、「札幌風スープカレー」（1,150円）などを提供。カフェドリンクも多数用意する。

　乳幼児向けのメニューは、「さつまいもの茶巾絞り」「コロコロ野菜と鶏ひき肉のだし煮込み」「季節野菜の豆乳ポタージュ」「七分粥（がゆ）」「ヨーグルト」の中から3つ選べる「離乳食中期プレート」（250円）、「離乳食後期プレート」（280円）、卵やバターを使用せず甘さ控えめの「野菜クッキー」（110円）、「素うどん（温・冷）」（170円）、「キッズカレー」（440円）、「キッズ唐揚げ」（300円）などを提供。今後は、真空パックされた冷凍の手作り離乳食のテイクアウトも考案中だという。

　岡本さんは「店で子どもが騒いでも、みんなで優しく見守る温かい空間にしたい。幅広い世代の地域の方がつながり、皆さんがゆっくり過ごせるセカンドハウスのような場所にできれば」と話す。

　営業時間は10時～17時。日曜・月曜定休。