アジサイの花が色付き始めた府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)で5月27日、「郷土の森あじさいまつり」が始まる。
同館は東京ドーム3個分(13.7ヘクタール)の敷地に約1万株30種類のアジサイを栽培している。例年5月下旬に青色や赤色に咲き、6月下旬まで見頃が続く。
広報の柏さんによると、見どころは昨年拡張した「アジサイの丘」と「アナベルの丘」。そぞろ歩くのにお勧めなのが「アジサイの小径」と「アナベルの小径」だという。アナベルは「アメリカアジサイ」とも呼ばれる北米原産種で、白色や薄いピンク色が特徴。博物館本館前では、鉢植えのアジサイ約100品種を展示する「アジサイ展」も行う。柏さんは「色や形もさまざまなアジサイを見比べて楽しんでほしい」と話す。
期間中は広い園内各所で、武蔵国府太鼓演奏会(5月28日、雨天順延は6月4日)や猿回し(6月9日~18日・27日~7月2日、天候や猿の体調により中止あり)、あめ細工やべっこうあめなどの職人芸(不定期の土曜・日曜)を披露する。
ふるさと体験館でアジサイにちなんだ飾りを作る「あじさい工房」を開く(6月18日・7月2日)。茶室「梅欅庵(ばいきょあん)」では、あじさいまつり限定の上生菓子を添えた抹茶(1服600円)を提供する。上生菓子終了後は通常の呈茶(同400円)を提供。営業は6月の土曜・日曜(6月25日を除く)。
館内プラネタリウムで6月10日~25日の土曜・日曜、あじさいまつり特別投映「サラのねがいごと」を行う。同番組はこれまで幼児団体向けに投映してきたが、物語にアジサイが登場することから今回初めて一般向けに行う。投映開始は10時15分(約45分間)。観覧料は、大人=600円、中学生以下=300円、4歳未満無料。
柏さんは「蔵造りの商家や水車小屋などレトロな建物をアジサイが彩る景観は当館ならでは。梅雨の風情を味わいながらゆっくり過ごしていただければ」と話す。期間中、アジサイなどを題材にした俳句を園内投句箱に入れると、俳句協会の榎本達さんが選評し優秀作品を発表する。
開館時間は9時~17時(最終入館は16時)。開催中は月曜休館。入館料は、一般=300円、中学生以下=150円、3歳以下無料。7月2日まで。