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狛江の銭湯「狛江湯」がリニューアル 街の顔として「豊かな生活のハブ」目指す

銭湯「狛江湯」 左手が銭湯入り口 右手がカフェバー「SIDE STAND」

銭湯「狛江湯」 左手が銭湯入り口 右手がカフェバー「SIDE STAND」

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 創業60年を超える狛江市最古の銭湯「狛江湯」(狛江市東和泉1、TEL 03-3489-3881)がリニューアルオープンし、5月28日で1カ月がたった。

銭湯「狛江湯」代表の西川隆一さん 開放的な番台で

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 1954(昭和29年)に同市内最初の銭湯として創業し、地域住民に親しまれてきた同湯。約15年間、銭湯の運営に携わってきた西川隆一さんが3代目に就任するのを機に、風呂付き住居が浸透した今、「インフラとしての銭湯」を「未来に必要とされる銭湯」に生まれ変わらせたいとリニューアルプロジェクトを始めた。「日々の習慣としての風呂から、さまざまな体験ができるくつろぎの場にすることで、街の顔となり、地域住民だけでなく幅広く多様な人々が集う、豊かな生活のハブとなることを目指す」という。

 風呂はこれまで通り、地域の豊かな「鮮度の良い」天然水の湯水を使い、42度と少し熱めの「あつ湯」や「高濃度炭酸泉」など、一般的な家とは異なる体験ができる風呂を用意。サウナには放射熱効果の高い麦飯石や香りの良い国産ヒノキを使い、熱した石に自動で水をかけて水蒸気を発生させるオートロウリュウを設置。「高熱のドライサウナから、室温を下げ水蒸気を利用する方法に変えることで発汗作用が高まり、『これまで以上に整う』サウナ体験を提供する」という。

 街の顔となる建築物としての価値にも重きを置き、ブルーボトルコーヒーの店舗設計を手がけるなど国内外で活躍するスキーマ建築計画の長坂常さんに設計を依頼。美術大学出身の西川さんも一緒にリニューアルプロジェクトを進め、「見るだけでも気分が上がる」建物を作り上げた。開放的な空間に配したタイルは、「水と緑のまち」を目指している同市のイメージから、グリーン系の色彩を特注。3サイズのタイルを組み合わせ、表情豊かな壁に仕上げた。

 番台脇にはカフェバー「SIDE STAND(サイドスタンド)」を併設し、地元の「和泉ブルワリー」と西川さんの妻の出身地である北海道・釧路のブルワリー「Brasserie Knot(ブラッスリー・ノット)」のクラフトビールや軽食を用意。外に用意した縁台やテーブルで風呂上がりの一杯を楽しむことができるようにした。

 西川さんは「これまではほとんどの客が地域住民だったが、リニューアルして遠くから来店する客も多くなった。今後さまざまなイベントを企画して、より多様な人々が集い、豊かな生活のハブになれれば」と話す。

 営業時間は13時~23時。火曜定休。入浴料は、大人=500円、小学生=200円、未就学児=100円、サウナは700円追加。

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