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府中の旧小学校校舎で「ちょっとむかしのくらし」 昭和の生活道具など展示

復元建築物で「小学校でちょっとむかしのくらし」展示を見ながら○×クイズに挑戦

復元建築物で「小学校でちょっとむかしのくらし」展示を見ながら○×クイズに挑戦

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 府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)が現在、園内にある旧府中尋常高等小学校校舎2階講堂で企画展「小学校でちょっとむかしのくらし」を開催している。

昭和30年ころの生活道具

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 同施設は広い園内に、かつて市内にあった古い建築物8棟を移築・復元している。校舎は1935(昭和10)年に造られたバルコニー付き木造2階建てで、現在の市立府中第一小学校の前身に当たる。一般教室35室、特別教室4室、来賓室、応接室、教員室から成り、当時は北多摩郡随一の規模を誇った。1979(昭和54)年の新校舎建築に伴い取り壊され、中心部分を園内に復元した。1階には、同市ゆかりの詩人で「ぶんぶんぶん」「巣立ちの歌」などの作詞で知られる「村野四郎記念館」を併設している。

 同展では、家電製品が一般家庭で使われ始めた昭和30年ごろの道具と、使いやすく改良された製品が登場した昭和50年ごろの道具を展示し、暮らしの移り変わりを紹介する。ご飯を炊くだけだった「炊飯器」とご飯を保温する「電子ジャー」、ローラーで挟んで脱水する「洗濯機」と洗濯槽に脱水槽が付いた「二槽式洗濯機」、「ダイヤル式黒電話機」と「カラーのプッシュフォン」、「白黒テレビ」と「カラーテレビ」など、比較しながら見ることができるよう工夫を施す。昭和30年代から昭和の終わりごろまで使われていた「ちょっとむかしの学校の道具」を展示するコーナーもある。

 学芸員の荒さんは「現在当たり前に使っている家電製品が普及したのは、今から60年から70年ほど前の『ちょっとむかし』のこと。高度経済成長期にはテレビ・冷蔵庫・洗濯機が『三種の神器』と呼ばれ、人々の憧れだった。そんな昭和レトロの家電は、子どもにとっては珍しく、大人にとっては懐かしい道具。当時の道具を実際に見ながら、家族でちょっと昔の話をする機会になれば」と話す。

 現在、本館は改修工事のため休館中。園内の復元建築物・芝生広場・水遊びの池・梅園・売店などは利用できる。

 開館時間は9時~17時(入館は16時まで)。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日)。見学無料(施設入場料が必要。一般=300円、中学生以下=150円、4歳未満・市内在住の小中学生・市内小中学校の通学者は「学びのパスポート」利用で無料)。2024年3月3日まで。

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