調布市せんがわ劇場(調布市仙川町1)の芸術監督に4月1日、演出家の小笠原響さんが就任する。同館が3月15日、発表した。
建築家・安藤忠雄さんによって設計され、2008(平成20)年にオープンした同館。小笠原さんは、劇団俳優座、文学座、木山事務所、「子供のためのシェイクスピア」などで舞台監督・演出助手として活躍後に独立、数多くの舞台作品を演出してきた。2018(平成30)年、2024年と2度にわたり読売演劇大賞優秀演出家賞を受賞。
今年10月には、100 年以上前にロンドンで初演されたジョージ・バーナード・ショーの作品で、気鋭の翻訳家・小田島創志さんの新翻訳により、小笠原さんの芸術監督で第1回公演「ドクターズジレンマ」を同劇場で上演する。出演者は佐藤誓さん、高山春夫さん、清水明彦さん、山口雅義さん、内田龍磨さん、佐藤滋さん、大井川皐月さん、石川湖太朗さん、なかじま愛子さん、星善之さん。
小笠原さんは就任に際し、「せんがわ劇場の3つの展望『創る喜びにあふれ、心に残る優れた舞台芸術を生み出す劇場』『出会いと刺激にあふれ、成長を生み出す劇場』『心と心をつなぐ力にあふれ、地域に活力を生み出す劇場』」を発表し、「小さいからこそ優れた作品を生み、成長を生み、活力を生み出す劇場」を目指すという。
公演は10月18日~27日。チケットは9月10日発売。
※高山春夫さんの「高」ははしご高。