調布の居酒屋「鉄板酒場三八(さんぱち)」(調布市小島町1、TEL 042-444-3838)が6月11日、FC東京オリジナルクラフトビール「FC TOKYO GOLDEN ALE」の販売を開始した。
スタジアム観戦をより楽しんでもらいフットボールとの新たな接点を創出しようと、5月に発売された同商品。FC東京と酒類販売会社「河内屋ジェノス」(墨田区)がクラフトビールを製造する「Far Yeast Brewing」(山梨県)の定番商品の一つ「Far Yeast 東京ブロンド」をベースに共同で開発した。多摩川流域の山梨県小菅村・丹波山村の水を使い、新種のホップを加えたフルーティーな香りと軽やかな味わいが特徴という。試合時には味の素スタジアムのFC東京BRキッチン・青赤パークあじペン広場(北側広場)で販売している。
試合のないオフシーズンでもファンやサポーターがスタジアム外でも同チームを応援できるようにしていきたいとクラブカラーの青赤を用いたオリジナルのサーバーを作製。ガスボンベ不要で電気を使う新サーバーシステム「Talos(タロス)」を採用している。専用ペットボトル(ケグ)と特殊ホース(注ぎ口)を装着し、空気圧によりビールを抽出。専用ペットボトルが二重構造になっているため、空気に触れることなく鮮度を長く維持できるという。飲食事業者向けに台数限定で販売した。
同サーバーの第1号を導入したのは「河内屋ジェノス」の取引先で「鉄板酒場三八」。クラブエンブレムがあしらわれた専用グラス(380ミリリットル)で提供する。価格は990円。今後はFC東京を盛り上げるイベントなどを企画する予定だという。市内では「IRISH PUB KENNY`S」(布田1)も導入した。
「飲食店でFC東京オリジナルビールを販売するのは初の試み。ビールを飲んで応援することが地域貢献につながれば」と企画に携わった「河内屋ジェノス」の井上宏信さん。「鉄板酒場三八」の小宮寛晶店長は「サポーターではない人にもビールを知ってもらい、サポーターと隣り合わせになってサッカーの楽しさを感じ、次は味スタに足を運んででみる気になってもらうなど、輪がどんどん広がってくれたら」と話す。
「鉄板酒場三八」の営業時間は15時~24時(土曜・日曜・祝日は12時から)。第3水曜、木曜定休。「IRISH PUB KENNY`S」の営業時間は15時~23時(金曜・土曜は24時まで、日曜・祝日は22時まで)。月曜定休。