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調布・つつじヶ丘の洋菓子店が1周年 フランスの伝統守り、客との交流深め

「Patisserie YUTA ogura vision Y」の桃のタルト

「Patisserie YUTA ogura vision Y」の桃のタルト

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 調布市つつじヶ丘駅近くの洋菓子店「Patisserie YUTA ogura vision Y(パティスリー・ユウタ・オグラ・ビジョン・ワイ)」(調布市西つつじヶ丘3、TEL 042-444-0561)が6月30日で1周年を迎える。

「Patisserie YUTA ogura vision Y」オーナーでパティシエの小倉優太さん(後方中央)とスタッフの皆さん

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 国内とフランスでの修業経験を持つパティシエの小倉優太さんが、フランス菓子の伝統的な技術と最先端の技術を掛け合わせ作るケーキ、焼き菓子、パンなどを販売する同店。フランスで感動した味や色彩を再現するため、ヨーロッパなどの食材を仕入れ、フルーツは国内の旬のものを使う。農家とのつながりも大切にして小倉さん自ら農家に出向くことも多く、今が旬の桃のタルトには、いまだ復興途中の福島県内の農家を訪れ、味を確かめた桃を支援の思いも込め仕入れるという。

 伝統ある洋菓子の文化を守り、発信や発展にも貢献したいと、東京都洋菓子協会、フランスレストラン文化振興協会、フランスに本部を置く組織など、業界団体の活動にも積極的に参加。新年を祝うフランスの菓子ガレット・デ・ロワを始めとする正統派伝統菓子と文化の普及を目指すクラブ・ドゥ・ラ・ガレット・デ・ロワにも所属し、今年の年始にはフランス大使公邸での献上式に招かれ、小倉さんが作ったガレット・デ・ロワも献上した。

 客とのコミュニケーションも大切にし、原材料についてもできるだけ紹介。1年間でリピーターも増え、近隣の保育園の卒園パーティーで特大ケーキを提供するなど、特注ケーキの依頼も増えているという。今年始めた公式LINEでは食べたいケーキのアンケート調査を行い、希望が多かったティラミスはイタリアの製法を忠実に再現したレシピで商品化し、創業当初人気だったチーズ型のチーズケーキも復活させた。1周年に当たっては客への感謝を込め、焼き菓子や保冷バッグなどを進呈する。

 小倉さんは「リピーターのお客さまに支えられた一年だった。催事などにも出店してきたが、さらに多くの方々に知ってもらう活動をするとともに、お客さまから要望ももらっている抹茶などの和の食材と伝統的な技術を使った洋菓子などにも挑戦していきたい」と話す。

 営業時間は11時~19時30分。水曜定休。

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