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府中・大國魂神社で「すもも祭」 からす団扇・扇子の頒布は2日間

時季の神饌(しんせん)を売る「すもも市」から始まった「すもも祭」

時季の神饌(しんせん)を売る「すもも市」から始まった「すもも祭」

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 府中の大國魂(おおくにたま)神社(府中市宮町3、TEL 042-362-2130)で7月20日、「すもも祭」が行われる。

縁起物のからす団扇(左)とからす扇子(右)

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 府中の夏の風物詩である同祭は長年20日に行われ、縁起物の「からす団扇(うちわ)」と「からす扇子」を求める参拝者が多く訪れた。コロナ禍以降は混雑を避けられるように、神事当日以外にも社頭頒布している。今年は20日6時~21時、21日9時~17時に行う。両日共参拝できない人や遠方に住んでいる人は、21日までに同神社ホームページから申し込めば郵送される。

 同祭の起源は平安時代中期にさかのぼる。奥州安倍氏平定(前九年の役)に向かう源頼義と義家が戦勝祈願で同神社に立ち寄り、戦に勝利した帰路のお礼参りでスモモを供えた。やがて「すもも市」が立つようになり、今も祭りの日にはスモモを売る露店が並ぶ。今年の露店営業は(スモモ販売以外も含め)20日9時ごろ~21時。

同祭で頒布するからす団扇とからす扇子は、平安時代の神道資料「古語拾遺(こごしゅうい)」に登場する道具に由来。イナゴの駆除に「烏扇をもってあおげ」という教えを受けた神話から、五穀豊穣(ほうじょう)を願う信仰に結びついた。悪疫防除や病気平癒の御利益もあるとされ、玄関に飾ると魔をはらい幸福が訪れるといわれる。

初穂料は、からす団扇=800円、からす扇子=小2,000円、大3,000円、特製からす扇子=5,000円。郵送は送料が必要。

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