改修工事で休館していた、府中市郷土の森博物館(府中市南町6、TEL 042-368-7921)の本館が7月20日にリフレッシュオープンする。
1987(昭和62)年4月に開館した同館は昨年9月、老朽化により改修工事を開始。入館者が安心して博物館を利用できるように電気や空調などあらゆる設備を見直し、建物全体の安全性と快適性を高めた。利用者の要望に応えて授乳室を新設したほか、トイレの改築、会議室の改装、ピクトグラム案内によるユニバーサル化、全照明のLED化を行った。
本館1階の特別展示室も全面的に改修。8月3日からは市制施行70周年記念の「ミニ展 府中市の70年」、8月10日からは「特別展 鳥(ちょう)満員! 昆虫レストラン」を開催する。
本館エントランスホールでは7月20日から、「府中市清水が丘遺跡でみつかった! ダイズで装飾(デコレーション)された土器」を公開する。縄文時代の植生や縄文人の行為を研究するうえで重要な発見として、学会でも認められた同館所蔵の資料。中央大学考古学研究室から提供された電子顕微鏡画像と一緒に展示し、縄文時代の調査や研究の一端を分かりやすく紹介。
プラネタリウムも同日再開し、夏休みの家族連れが楽しめるよう多彩な番組を投映。番組は「生解説プラネタリウム『プラネでわっしょい!夏まつり』」「今夜の星空と『ショーティと魔法のサンゴ礁』」「今夜の星空と『オトッペのウキウキオトぺタリウム-星座に音をつけようYO!-』」「今夜の星空と『げんき げんき ノンタン きらきら シャンシャン おほしさま☆』」「今夜の星空と『プラネタリウムでチコちゃんに叱られる! 2 チコとキョエの星空タイムトラベル 謎のラニアケア超銀河団』」。8月25日までの日曜は「ベビープラネタリウム」の特別投映も行う。以前は、年齢に合う番組に関する質問が多くあったため、ホームページの投映スケジュールに観覧推奨年齢を掲載。天文担当の鈴木さんは「番組紹介と共に対象年齢も参考にしてプラネタリウムを見に来てほしい」と話す。
広報担当の柏 直揮さんは「当館の要である本館2階『常設展示室』で、府中の歴史や文化、自然を紹介している。展示室内外に併設された『こども歴史街道』『体験ステーション』コーナーでは、資料に触ったり、クイズに答えたり、衣装を着たりできる。この機会にリフレッシュした博物館に足を運んでいただければ」と呼びかけている。
開館時間は9時~17時(最終入館は16時)。月曜休館(8月13日は開館)。入館料は、一般=300円、中学生以下=150円、3歳以下無料。プラネタリウム観覧はさらに、大人=600円、中学生以下=300円、4歳未満無料。