都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)の大温室休憩室で7月30日、夏休み特別企画「食虫植物展~覗(のぞ)いてみよう! 食虫植物の不思議な世界~」が始まる。
食虫植物とは、昆虫などの小動物を捕獲消化して栄養の一部にする植物のこと。袋状の葉部に落ちた虫を消化するネペンテス(和名ウツボカズラ)や、葉から粘液を分泌して虫を捕らえるモウセンゴケやロリズラの仲間、二枚貝のように葉で虫を挟むムシトリスミレやムジナモなどがある。ムジナモは牧野富太郎博士が日本で初めて発見した水生植物で、同展でも展示する。
温室では普段からネペンテスなどを栽培しているが、今回は世界の食虫植物約100点を休憩室に集めて展示。食虫植物ならではの個性的な姿を紹介したり、種類によって異なる捕虫方法や消化する仕組みを解説したりする。
期間中、会場に「食虫植物の顔出しパネル」を設置し自由に記念撮影できるようにする。日にち限定で食虫植物の即売会も行う(7月30日、8 月3日・4日、6日、10日~12日)。
広報担当の土方さんは「毎年子どもたちに大人気の企画で、自由研究のきっかけになったり、夏休みの思い出になったりと、『親子でのお出かけ』にぴったりのイベント。虫を捕らえる不思議な植物の世界を楽しんでほしい」と話す。「大温室休憩室は冷房完備で、ベゴニア室やラン室は通年20度前後に設定され、真夏でも涼しく植物観賞できる」とも。
開園時間は9時30分~17時(入園は16時まで)。月曜休園(祝日の場合は翌日)。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住在学の中学生は無料)、小学生以下無料。8月12日まで。