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調布市立第六中が開校50周年 校庭の老木を再生した記念品も

調布市立第六中学校50周年記念式典の様子、同校体育館で

調布市立第六中学校50周年記念式典の様子、同校体育館で

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 調布市立第六中学校(調布市国領3)開校50周年記念式典が10月4日、同校体育館で開かれ、在校生や教職員、来賓などの関係者約460人が50年の節目を祝った。

校庭の老木を協力して伐採する生徒の様子

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 同校は1974(昭和49)年、調布市の6番目の中学校として開校した。当時の生徒数は198人で、現在は12クラス388人が在籍。これまでの卒業生は6000人以上を数える。

 市内の公立学校が行う10年に1度の周年行事は各校で工夫して行うが、時代の変化やコロナ禍の影響で以前に比べ小規模でシンプルに行われるようになった。同校の式典では式辞などの後、記念品プロジェクト「コースターが出来上がるまで」と題したスライドが上映された。

 記念品選定に当たり、佐伯あつ子校長は「既製品ではないものを」と思案する中、倒木の危険性があるため伐採することになった校庭の木でコースターを作ろうと考えた。こうして50年以上同校を見守ってきた校庭の桜とクスノキを生徒の手元に残す記念品プロジェクトが始まった。

 生徒らは、街の木を生かす「都市林業」を提唱・実践する湧口善之さんの出前授業を受けた後、教職員と一緒に校庭の木を伐採。伐採した桜とクスノキは、用務主事の保坂さんを中心に学校関係者総出で皮むきと裁断を行い、乾燥させ、数カ月かけて板にした。

 コースターのロゴマークは生徒からデザインを募り、全校投票で決めたもの。カットした板の一枚一枚に、同プロジェクトの賛同者の協力でレーザー刻印された。今後、生徒は技術科の授業で自身のコースターに面取りや塗装をして仕上げるという。

 ロゴを考案した美術部1年の生徒は、デザインについて、「50周年をかたどった雲は広々とした空をイメージし、羽が空や未来へ羽ばたいて、双葉にはこれから成長していけるようにとの思いを込めた」と説明する。「自分のデザインが選ばれたときは驚いたが、うれしかった。コースターに刻まれたロゴを見て、改めてとてもうれしい。将来はイラストやデザインに関わる仕事をしたい」とも。

 50周年実行委員長で同校地域学校協働本部の堀英樹さんは「50年を超える歩みやその月日の中で積み重ねた時を生かし、次代へつなぐ思いが一つになるような周年記念事業を思い描き、教職員やPTAの皆さんと準備を進めた。50周年に関われたことに幸せを感じている。地域と学校との協働が欠かせない今、これからも在校生の学びが地域の喜びとなるようコーディネートに努めたい」と話す。

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