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調布・深大寺の春を告げる「だるま市」 2日間で10万人参拝

縁起だるまと参拝者でにぎわう「元三大師大祭 だるま市」境内の様子

縁起だるまと参拝者でにぎわう「元三大師大祭 だるま市」境内の様子

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 調布・深大寺(調布市深大寺元町5)最大の伝統行事「厄除元三大師(がんざんだいし)大祭 だるま市」が3月3日・4日に開催される。

境内に立つ、縁起だるまが並ぶだるま店

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 同祭は2033年に開山1300年を迎える古刹(こさつ)・深大寺の最大行事。江戸時代の文献には「参詣者が近郊近在より群参す」と記されており、例年2日間で約10万人の参拝者が訪れる。袈裟(けさ)をまとった高僧が列を成して境内を進む「お練り行列」や、元三大師の宝前に供物を供える「百味供養」も執り行われ、境内は多くの参拝者でにぎわうと予想される。

 同祭に併せて開かれる縁起だるま市は、高崎、富士と並ぶ日本三大だるま市の一つとされ、東京に春を呼ぶ風物詩として親しまれている。参道や境内には大小300以上の縁起だるまの店が立ち並ぶ。元三大師堂前には「だるま目入れ所」を設け、参拝者が購入しただるまに、僧侶が一体一体目入れを行う。

 同寺の目入れは、新しいだるまの左目に梵字(ぼんじ)の「阿(あ)」を書き入れて開眼する。参拝者が持参する心願かなっただるまの右目には「吽(うん)」を入れ、感謝を込めて寺に納める。だるまに梵字を入れる目入れは、全国で深大寺のみだという。

 深大寺の担当者は「江戸時代から続く『元三大師大祭 だるま市』。近年は境内に並ぶカラフルなだるまを求めて若い方も多く参拝する。寺の重要な行事であるとともに、幅広い世代の方に楽しんでいただける2日間に。少しずつ春を感じるこの季節、多くの皆さまに来山いただければ」と呼びかける。

 「だるま目入れ所」は9時~17時。「お練り行列」は両日13時45分~(雨天時は屋内にて非公開)。護摩祈願は、9時30分~13時=約30分間隔で随時祈願、15時の回=15分前までに申し込む。朱印は両日限定の「だるま市限定朱印」(500円)を授与する(紙の頒布のみ)。

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