
間もなくツバキの花が見頃を迎える都立神代植物公園(調布市深大寺元町5)で3月4日、「椿(つばき)ウィーク」が始まる。
園内の「つばき・さざんか園」には、江戸椿や肥後椿などさまざまな系統のツバキ250種類620本が植えられている。江戸椿とは、江戸時代に全国から集めたツバキをもとに江戸近郊で作出された品種を指す。同園では暗紅色の「黒椿」や白地に紅の絞りが入る「宝合(たからあわせ)」など100種類以上の江戸椿を見ることができ、愛好家から「江戸椿の聖地」と呼ばれている。
ガイドボランティアが「つばき・さざんか園」を中心に見頃を迎えた園内の植物を案内する「ガイドツアー」を3月 15日・16日に行う(10時30分・13時30分から約60分間、荒天中止)。見どころは、同園で見いだされて「神代」の名を冠した2種類のツバキ。「神代都鳥(ジンダイミヤコドリ)」は2021年、「神代桃錦(ジンダイモモニシキ)」は2022年に新品種登録の認定を受けた。
植物会館1階展示室では18日~23日、日本ツバキ協会登録新花約100種類を紹介しながらツバキの切り花を展示する「神代つばき展」を行う。22日には、日本ツバキ協会江戸椿研究会の野口慎一さんによる「ツバキ挿し木教室」や「つばき園ガイドツアー」(荒天中止)も事前申込制で開く。
敷地内にあるパークス神代ガーデンビューロー店では、同園ゆかりのツバキ「神代都鳥」や巨大な花で話題になったショクダイオオコンニャクの手作りチャームを販売している。広報の土方千鶴さんは「ここでしか買えないオリジナル品なので来園の記念にどうぞ」と話す。
開園時間は9時30分~17時(最終入園は16時)。会期中の休園は3月10日、17日。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住・在学の場合は無料)、小学生以下無料。ガイド参加・展示観覧は無料。3月30日まで。