
ガイドブック「地球の歩き方 調布市」(地球の歩き方)が今秋発売されることが3月4日に発表された。現在、表紙イラスト案やお薦めスポットなどについて、市民の声を募集している。
1979(昭和54)年の創刊以来、45年以上海外旅行ガイドを作り続けてきた「地球の歩き方」。2020年以降は「東京」を皮切りに「京都」「愛知」「横浜市」など、国内版ガイドブックを次々と発行している。調布市版は東京都内初の市版で、市制施行70周年を迎えた同市の歴史や文化、定番の観光スポット、市にゆかりのあるコンテンツなどを紹介する。
今年2月から、深大寺や「鬼太郎」にまつわるスポットなど見どころを中心に、飲食店や銭湯などで取材が進められた。調布市名誉市民の水木しげるさんコーナーを設ける真光書店(調布市布田1)も3月3日に取材を受けた。水木さんが生前よく訪れた同店は、市民のほか週末になると市外や地方からも「ゲゲゲファン」が訪れ、調布を取り上げた情報誌やガイドブックを一緒に購入する客がいるという。
同店副店長の今村博司さんは「調布だけの『地球の歩き方』が出ると聞いてびっくりした。調布市に絞ったガイドブックの発売は久しぶりのはず。今までのガイドブックにはない新しい情報や知らない店が載っているかもしれないと思うと、発売が楽しみ」と話す。
同市は、水木さんの命日11月30日を「ゲゲゲ忌」と命名し、毎年11月に水木さんをしのぶさまざまなイベントを実施している。「『地球の歩き方 調布市』が、ゲゲゲ忌前に発売されることも期待が大きい」とも。
同書編集担当の渡辺さんは「調布は深大寺や野川など緑が多い土地でありながら都心へのアクセスも良好で、東京の良さがギュッと詰まった場所。今回は定番の観光トピックはもちろん、調布全域にスポットライトを当てて街の魅力を盛り込む予定。地元の人の声も積極的に取り入れながら、改めて調布を旅したくなる一冊を目指したい」と話す。
募集は、表紙のイラスト案やお薦めスポット、グルメ、ご当地あるあるネタなど。応募フォームからアンケートに答えると抽選30人に記念品が当たる。
「地球の歩き方 調布市 永久保存版」は10月発売予定。予定価格は2,200円。応募は4月23日まで受け付ける。