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調布・神代植物公園で「さくらそう展」 貴重な認定コレクションなど

「涌蓋山(わいたさん)」「南京小桜(なんきんござくら)」など見立てによる風雅な名前のサクラソウ

「涌蓋山(わいたさん)」「南京小桜(なんきんござくら)」など見立てによる風雅な名前のサクラソウ

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 都立神代植物公園(調布市深大寺元町5、TEL 042-483-2300)で4月12日、日本植物園協会ナショナルコレクション認定の「サクラソウ品種コレクション」などを展示する「さくらそう展」が始まる。

江戸時代に創作された伝統的な陳列観賞手法「桜草花壇」

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 サクラソウは山麓や川岸などの湿性の野原に生える多年草で、早春に薄紅色や白色の小さな花を多く咲かせる。かれんな花が江戸時代に人気になり、荒川岸に自生するサクラソウを鉢に植えて江戸町内で売り歩く「桜草売り」がはやった。やがて実生による育種が盛んになり、色も形もさまざまな品種が多く生まれた。「江戸の地に生えた野草から江戸の人たちが育て上げた唯一の園芸草花」として現在も愛好されている。

 「神代植物公園サクラソウ品種コレクション」は「さくらそう会」認定約300品種のほとんどを保全している。普及活動や展示で伝統園芸文化継承にも注力しているとして2018(平成30)年、日本植物園協会ナショナルコレクションに認定された。

 同展では同コレクションを作出年代別に展示するともに、現在に伝わる貴重な園芸品種を伝統的な展示方式で紹介する。広報担当の土方千鶴さんは「江戸の人々が愛したかれんなサクラソウの魅力を感じていただければ」と話す。

 開園時間は9時30分~17時(最終入園は16時)。会期中の休園は4月14日。入園料は、一般=500円、65歳以上=250円、中学生=200円(都内在住・在学の場合は無料)、小学生以下無料。4月20日まで。

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